日本の地震・津波・原発のニュースにすっかり心を奪われていた私だが、3月15日はSt. Patric’s Dayで、エリックもデイケアでは緑の冠を作ったらしくそれを頭に乗せて帰ってきた。
聖パトリックはアイルランドの守護聖人で、アイリッシュにとっては、この日はパトリックをお祝いする特別な日。アイルランドはもちろん休日だが、アイリッシュ系の多く住むニューファウンドランドも休日になると今年初めて知った。緑色の服を着たり、クローバーのついたシールをほっぺに貼ったりする人が通りに見られ、夕方からはパブが大盛況で、大量のアルコールも消費される。
トロントでは、先週末にSt. Patric’s Day Paradeがあり、毎年、あまりぱっとしないけれど、プライド・パレードほど人気がないので、子どもを連れていくにはぴったり。消防署から警察、軍隊をはじめとし、いろんな団体がパレードに参加していた(法輪功の音楽隊も!)。去年に続いて今年もエリックは緑のネックレスをしてパレードに参加(アパートのすぐ下なのだもの)。クローバーのスティッカーをほっぺに貼ってもらったり、ロリポップをもらったり、もらいものも多かったけれど、消防車やポリス・カーが「いちばん、よかった!」らしい。
考えてみれば、夫の母親がアイルランド系カナダ人だから、エリックもちょっぴりアイリッシュの血統が入っている。デイケアでは、ECEのコニーがアイリッシュ系らしく、彼女お得意のアイリッシュ・ダンスをみんなでしたのだと、その日エリックを連れて帰ってきた夫が教えてくれた。
数日後、コニーと話をしていると、「アイリッシュがちょっと入っている子どもが何人かいるわね」という話に。ベンもエリックと同じくおばあちゃんがアイリッシュで、アレクサンダーもお父さんのお父さんがアイリッシュだとか。「でも、まったくのアイリッシュってのはいないわね」。
帰って、夫にこの話をしたら、「Irish Bloodっていったって、何の意味ももたない」と言う。IrishとかBritishとかいうのは、結局のところCultureなわけで、そういう「血」があるというのは幻想に過ぎない、とか。そうよね、いちばん確実に影響を受けるのは「生まれ育った文化」だわね・・・。
ところで、エリックはコニーに「エリックもアイリッシュなのね」と言われて、「ちがうよ、エリックはエリックだよ」と答えていた・・・。
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