My Bilingual Child-- バイリンガルはどう作られるのか。カナダのトロントで英語話者の夫、日本語話者の私とともに育つエリックを観察しながら、バイリンガル育児の実情、さらには日本の英語教育についても考えてみよう・・・。
Tuesday, July 14, 2009
子どもの性格と言語習得
2歳の誕生日を過ぎて以降、エリックの語彙がみるみるうちに増えているように思う。
しかし、ここ数週間のうちにエリックの語彙が急増したというよりは、今まで蓄積してきた語彙を発音して伝えることができるようになったという方が正しいように思う。つまり、言葉を発音できる能力が発達してきている、ということだと思う。
毎日のように「あいうえお」の50音を聞かせているが、以前は「あいう」「えお」とふたつに分けなくては言えなかったが、最近は自分で「あいうえお」まで一気に言えるようになっている。相変わらず「さしすせそ」「はひふへほ」は「あいうえお」に近い発音で、難しいようである。しかし、明らかに他の発音は日本語らしくなってきている。昨日は、「だいこん」「おだんご」と言って、その発音を夫のと比べると、エリックの方が「断然日本語ネイティブに近い」(夫は私のコメントにかなり落胆・・・)。
発音できるようになったことで、知ってはいても言えなかった語彙が伝えられるようになった・・・、そのため、語彙が急激に増えているように見える・・・、それが私の見方である。そして、これは、エリックの性格と深い関連性があると思う。
エリックはプレイグラウンドでも決して周りの子どもたちの持っているおもちゃを取るような、将来、リーダーになるような意気盛んなナポレオン・タイプではない。子どもたちのしていることをじっと観察して、気に入ったおもちゃでうれしく遊ぶ、比較的静かなタイプ。なので、発音にもかなり慎重で、できると思うまで待っていたのではないか。2歳になるまえ、動物の写真を見せて「へびはどこ?」、「コアラは?」と聞くと正しく指差しできていたことから、名前を記憶していることは確認できた。言えなかったのは発音に自信がなかったからなのだろう。
私の周りの移民友達を見てもそうだが、文法の間違いも気にせず、とにかく社交的でおしゃべりな人たちはしゃべることにかけてはシャイな人たちよりも圧倒的に英語力が伸びていると、少なくとも表面的には思われる。言語学関係の多くの論文や研究結果も、子どもの性格と言語発達の関連を示している。ただし、子どもの言語発達に関していうと、そのうちに追いつくということなので、この点に関して、私はまったく心配していない。
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment