Monday, May 28, 2012

恐怖に向き合うスキルを身につけよう

吃音のことにはじまって、エリックが保育園で感じるストレスについて話しているうちに、何と意外なことが判明した。どうもエリックは保育園そのものはキライではないのだけれど、隣のクラスにいる、ある年長の男の子がキライなんだという。


その理由を聞いてみると、どうもその子はエリックにちょっかいを出してきているらしい。1ヶ月ほど前には「たたかれた」と言って泣いたし、その後もその子、エリックに‘You are a bad person”(エリックの英語訳)というようなことを言ったりしているらしい。なので、エリックはその子が近くに来ると “I feel so stressful”(本人の言葉引用)なのだそうだ(きっと固まっているのだと思う)。


親の私からすれば、エリックがpickedされたのは日本語が上手じゃないからなのか、それとも見かけがみんなと違うからなのか、という点も気になる。ただし、これはすべてエリック側の「主観」なので、私もこれから情報収集をして事実を「調査」する必要があると思っている。


しかし、もっと考えなくてはならないのは、今回、はじめてエリックの人生にFear(恐れ)が出てきたという事実だと思う。今まで、エリックは何ひとつ「怖い」と思うものがなかった。夜の暗さも、大きなへびも、虫も、おばけも決して怖いと言ったこともなく、I am not afraid of anything!と言っていたものだ。それが、日本に来て同じ園の子どもに対して初めての恐怖を感じているらしい事実は、親としてはきちんと注意しておくべきだと思う。


というのも、「恐怖心」は押さえ込んでしまう癖がつくと、一生を恐怖とともに生きていかなくてはならないうえ、その恐怖を克服できるスキルを身に着けるまで繰り返し違う形で目の前に現れるからだ。これは私が自分の人生で経験したことだからよくわかる。なので、エリックがこの時期、初めて感じているこの「恐怖」に向き合い、対処できるスキルを習得してくれたら、親としてこんなうれしいことはない。


というわけで、毎日それが理由で「学校(保育園)行きたくない」と言っているエリックを見るのは辛いし、「カナダの学校に帰りたい」と言うと、本当に連れて帰ってあげたい!と思うけれど、恐怖に直面するよいチャンスが到来したということでもあるので(それも人生のこんなに早い時期に!)、複雑な気分だけれど、ここはしっかりとサポートすべきときだと夫と話をしている。

1 comment:

  1. こーろぎです。トロントは暑い!
    子供の人間関係は難しいものですね。親があまり口出ししてさらに悪化する事もありえるし・・・。
    でもご主人もとても協力的で、エリックくんが家で何でも話せる環境なのはとてもうらやましいと思いました。
    うちの子の吃音(←ストレス)の原因ははっきりしてたんですが、それを取り除くには私が仕事を辞めて24時間一緒にいてあげる必要があって、なかなか難しい事でした~。

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