Wednesday, August 24, 2011

虫びいき

昨夜も、いつものように寝る前の「おはなし」をしたのだが、大変なことになってしまった。
「Grasshopperのはなし」という「お題」を出されたので(いつもタイトルを出されて私が適当な話を作って話してあげることになっている)、私は適当にバッタの話をしていたのだが、きっとJack Layton/ジャック・レイトンが亡くなった記事を1日中読んでいたからだろう、最後にバッタが死ぬ話になってしまった。

「…というわけで、バッタは死んでしまいました」
と言うと、エリックの表情がさっと変わって、
「なんで? なんでバッタが死ぬの?」
と聞いてきた。私が「これはマズイことを言ってしまった!」と気付いたときには、エリックは声を押し殺すようにして泣き始めた。私のなかでは、バッタは死んでも、バッタが一生みんなのために働いた功績はみんないつまでも忘れない、というのがモラルのはずだったのだけれど…。

What happened?
夫がやってきて、私の説明を聞いてこう言った。
He cried over a dead bug just this morning!
そういえば、そうだった。今朝、窓際に小さな虫(ほんとに小さいの)が死んでいたのを見付けて、エリックは泣いたのだった。「みんな自然に帰るのよ」とか何とか言って、なんとかなぐさめたものの、そのあとで私が「ばあばなんて、おっきなゴキブリでも何でもスリッパで叩いてぴしゃりと殺すからね」と言うと、またまた泣き声になって「なんで~? なんでばあばは何でも殺すの~?」と号泣しながら言うのだった。 

というわけで、私はとっさに「あ、そうそう、このバッタのお話には続きがあるのよ!」と、イースターの日にバッタが生き返る話をしたのだけれど(夫からはさんざん言われたわよ。「キリストじゃあるまいし!」)、やっぱり「死んでしまいました」のショックは大きかったらしい…。

ただ、おかしいのは、先日、どういう脈絡かは忘れたが、「最終的にはみんな死ぬ」という話になって、「マミイも?」と言うので、「そうよ、マミイもいずれは死ぬのよ」と言うと、こうあっけらかんとして言ったものだ。
Then, I will play with Daddy, so that’s OK.

人間ならいいけど、虫だとどうもいけないらしい…。

No comments:

Post a Comment