Saturday, September 25, 2010

The Terrible PLOP by Ursula Dubosarsky

Six little rabbits Down by the lake Munching on carrots and Chocolate cake…ではじまるこの本は、ストーリーがどうのこうの、というより、繰り返しが出てきてリズムがいいので、(私が)何度読んでもあきない本。
お話の本、というよりは、どちらかというとNursery rhymeとして読める。この英語のリズム感、やっぱり小さいうちから身につけてあげたい。

・・・「お話の本、というよりは、どちらかというと・・・」と書いてやっぱり迷った。
このストーリー、実はユング心理学でかみくだいてみると深い意味があるかもしれない。ストーリーをかいつまんで書いてみよう。

うさぎたちが湖のほとりで聞いた「ボトン」という大きな音に恐れをなして、そこから逃げていくのだけれど、その途中に森の動物たちに会って話すと、みんな大勢で逃げはじめる。最後に、大きなクマが「それなら見てみよう」というので、一番小さなうさぎと一緒に湖のほとりに行くことに。クマが上を見ている間に大きな「ボトン」の音がして、恐れをなしたクマはやっぱり逃げるのだけれど、一方で「ボトン」の正体を自分の目でしっかりと見たうさぎはそこに留まって、安心して食事を愉しむ。
この単純な話の裏には、「見えないものはこわい」でも「一度、それに向き合うことができれば恐怖は終わり、問題解決への道が開ける」、さらには「他人から言われたことを鵜呑みにすると、こうなる」という教訓が含まれていて、なかなか奥が深い。

夫の友人が悪夢の繰り返しに悩まされていたときのこと。その夢のなかではいつも背後に何か恐ろしいものがあって、それから逃げ回っていたのだけれど、ある日、意を決してその「恐ろしいもの」が何なのか見てみることにして眠りに落ちた。夢のなかでそれに初めて向かい合ったとき、彼はそれが何のか理解して、解決することができた、という話を聞いたことがある。

子どもの話や昔話って本当に奥が深い。ユング心理学に照らしてみると、人生の教訓が含まれていることが多い。エリックにはまだ早いからお話はしないけれど、私はこの本を読みながらいろいろと私の人生に対する態度についても省察したりして、なんだかいろいろ考えさせられている。

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