Thursday, July 1, 2010

3歳までにできること(Nipissing District Developmental Screen)

Nipissing District Developmental Screenを参考に、3歳までにできることを言語発達に限って見てみると…

・家族の人が聞けばたいていの言葉は理解できるほどはっきりとしゃべっている
・2段階の指示が理解できる(例:靴を拾って、クロゼットに入れなさい)
・2~5語の文章を使う
・正しく言葉が言える
・日常的に使う形容詞を理解し、使うことができる
・ごっこ遊びを言葉や行動でできる
・言葉や行動でもって愛情を表現する
・音楽やお話を5分から10分親と一緒にじっと聞ける
・親しい大人や友達に言われるとあいさつができる

Eの場合、最後の項目がNo。私や夫には「おはよう」とか「Hi」「Hello マミー」とか「Sorry」とか「ごめん」と言っているのに、それ以外の人には言わない。せいぜい曖昧に手をふる程度。大きい子たちのいるマミーたちは、「うちもそうだったわ。ある程度の年齢になったらできるようになるわよ」となぐさめてくれるので心配はしてないけれど。

私の観察によると、今のEの言語発達のいちじるしい特徴は、「なに?」「なんでなの?」「どうして?」がやたらに多いこと。前にも書いたけれど、これはたくさんの説明を聞くことでいろんな言葉を吸収しようとしているのだとわかってはいるけれど、たまにイラッとしてしまうこともある。

もうひとつは、Eなりの世界観が形成されつつあるということ。「くもはなんでうごくの?」は最近よく聞く言葉だけれど、私が「なんでだと思う?」というと、「うーん、ミヤ(ねこ)がとばしたんだと思うよ」と言う。これは、以前同じ質問をされたときに、「むこうっかわにおっきなミヤがいるでしょう。あのミヤがふうっと大きな息を吹いたんじゃないかな」と言ったのを覚えていてそう言っているんだろう。「雲のなかにはなにがあると思う?」というと、「じいじとばあばが住んでる」と言ったり、音楽が戸外から聞こえてくると、「あれはタミー(おなか)のキャタピラ(むし)がエリちゃん、遊ぼう!って言ってるんだと思うよ」とか、そういう言葉を聞くと、自分なりに世界のなりたちというか形を把握しようとしているんだと思えてほほえましい。

それが言葉によって把握され、言葉によってコミュニケーションされている、というところにも、人間ってのは、言葉を得ることで論理的思考が開始される実態を目の当たりにしているという感じにも、とっても深い感慨を覚える今日このごろです。

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