Showing posts with label 3歳6ヶ月~4歳. Show all posts
Showing posts with label 3歳6ヶ月~4歳. Show all posts

Saturday, May 28, 2011

熱いおふろはだれのおふろ?

昨日、エリックのために入れたお風呂はちょっぴり熱かった。
ちょっと熱いだろうな、と思って見ていると、足を入れて私を振り向いてこう言った。
「Oh, it’s hot. これは日本人のお風呂だね、マミイ」
日本の熱いお風呂に入れない夫も笑っていた。

Saturday, May 21, 2011

見知らぬ人と子ども


お店の前のベンチでハトに餌をやっているおじさんがいた。私とエリックはそこを歩いていたのだが、エリックが一羽のハトを追いかけはじめた。そうすると、そのおじさんは大きな声を出してLeave him alone!!と怒鳴ったのだ。

エリックは一瞬固まった表情をして、そのあと泣き出した。これには私もカチンときて、「子どものしていることに、そんな大声を出す必要はないでしょう!!」と大きな声で反撃した。そのおじさんは私には答えず、無言で黙々とハトに餌をやっていたのだが、よく見ると、このおじさん、ヨレヨレしている。その何というか惨めそうな姿を見て私もそれ以上は何も言わなかった。

子どもと歩いていると、ときに非常に憎らしい大人に出会うことがある。相手が子どもであることを勘定に入れず、大声を出したり、より悪いのは険しい表情で子どもの目を見て邪気を送ったりする。Excuse me!の言い方が非常に悪意に満ちていることもある。大人ならば「ヘンな人だこと」で済まされようが、子どもはそのまま受け取ってしまいかねない。

私はこんなとき、エリックに「社会にはね、いろんな人がいるのよ!」と言うしかないのだが、幸いにも、子どもはすぐに別のことに関心を持つとすぐに忘れてしまうようだ。それにこういう憎らしい大人は、道で出会う親切な大人に比べれば実に少数派であるのは幸いなことだと思う。

子どもと歩いていると、見知らぬ人から本当によく声をかけられる。近所の図書館の年配の司書の人は、エリックが歩いていると、Here comes the cutie! と言ってくれる。ホームレスの人も、子どもには楽しそうな声をかけてくれる人がいたりしておもしろい。

You like doggies? というのも多い。私は犬はキライなのだが、犬の散歩をしている人にはDo you want to pet him?とか言われて、エリックは恥ずかしがっているので、あまり乗り気でもない私が犬をなでなでしてあげる羽目になることもある。

でも、いちばん子どもに優しいのはFire fighterやPolice officerではないだろうか。私はこの手の人たちは個人的には敬遠してしまうのだが、エリックの年代の男の子はみんなこんな人たちが好き。Fire stationを通りかかると、エリックは必ず止まってピカピカに磨き上げられたFire Truckを呆然と見ているのだが、そんなときは、そこにいたFire fighterの人たちが出てきて、スティッカーをくれたり、If you want, I can show you the insideと言って、Fire stationのなかをツアーしてくれることもある。私たちはYorkvilleのFire stationのなかにこうして3回入ってツアーをしてもらっている。さらには、Fire truckが通るのを見たエリックが手を振ると、なかの人たちは手を振ってくれる。

警察官も私は本当はキライなのだが、彼らも子どもたちには非常にフレンドリーで優しい。エリックはPolice cruiserのなかを見せてもらったり、帽子をかぶらせてもらったこともある。彼らはきっと、こういうふうに子どもたちから羨望の的になっていることをよく知っていて、子どもたちに対する対処の仕方をトレーニングされているのだろう。

Sunday, May 15, 2011

「おはなし」を自分で作るようになる

寝る前の定番となった「おはなし」だが、1週間ほど前から「今度はエリちゃんがおはなしして」と言うと、OKと言って話を始めるようになった。私がタイトルをあげると(たとえば、りすちゃんが迷子になったはなし、とか、わんわんが電車に乗ったはなし、とか・・・)ちょっと考えてから、話を始める。

数日前には、「エリちゃんが寝ていたとき、音がして、廊下に行ったら、そこにビーバーがいて、ビーバーが階段を食べていました。Oh, that’s a big, bit problem!」という話をしてくれた。もちろん、話になってはいないし、起承転結などあったものではないが、以前は「おはなしをして」と言っても「マミーして」と言ってただけなので、話を始めるようになったことは大きな変化として捉えている。4歳にもなると、起承転結のあるお話をするようになるとどこかで読んだ。

今朝、朝食のときに夫が言うには、「昨日の夜はすぐに眠ったみたいだね。エリックはあとで部屋にやってきて、マミイは寝たの、と聞いたら、おはなしをしてあげていたら途中で寝たって言ってたよ・・・」。いやはや、本来ならばエリックがお話を聞きながら眠るはずなのに、役割が反転しているじゃない・・・。何やら自分でも呆れてしまう・・・。

Friday, May 6, 2011

眠る前の「おはなし」のおはなし


毎日、眠る前に「おはなし」をねだるエリック。
どうしてなのか、いつも「こわれたはなし」で、ある日は「ドアがこわれたはなし」を、またあるときには「コンピュータがこわれたはなし」を、さらには「ダディの鼻が取れたはなし」というのまで催促される。テーマはいつも「こわれた」とか「とれた」とかなのは何故なのだろう。

私や夫の役目はとっさにそのおはなしの筋を考えて、もっともらしく語る、というものなのだが、夫の話は起承転結がはっきりしていて、非常におもしろい。夫はよくエリックを主人公にしていて、冒険的なものが多くて(月に行ったり、川を下ったり)私ですら聞いていて「ふんふん、次はどうなるのだろう」と思いつつワクワクしている。

私のは、お恥ずかしいのだが、途中でこちらが眠くなるため、突然それまでは「りす」だったのが「ねこ」に変わったり、突拍子のないものが出てきたりで、ときどき「ん??」というエリックの大声に目を覚ましたり、「それはうさぎじゃなくて、りすでしょ!」と身体をグラグラと揺すぶられたりしている。眠らないでいったとしても、自分でもあまりよくできたものではない。ただ、10本に1本ほどは我ながら「なかなかだわね」というのもあったりして、それはねだられなくても繰り返したいので、別の日にも繰り返すのだが、エリックは「それは前に聞いたよ」と言って、新しいのを催促する。

そうしてあまり上手にできないのだけれど、いつも「はい、おしまい」と言うと、手をパチパチと叩いて、I like it very muchと言ってくれる。最近はI liked when he was hiding in the treeとか、コメントまで入れてくれるようになった。それを聞くとやっぱりうれしい。

「不思議の国のアリス」をはじめ、自分が子どもに語り聞かせたものがもとになっている子ども向けの絵本があるが、なかにはこうやって子どもに催促されたものもあるのかもね。
私の場合、かなり努力して、こうして毎晩、創作能力を総動員しておはなしを作らなくてはならないのであった。

Tuesday, March 22, 2011

Happy St.Patric’s Day(遅ればせながら・・・)

日本の地震・津波・原発のニュースにすっかり心を奪われていた私だが、3月15日はSt. Patric’s Dayで、エリックもデイケアでは緑の冠を作ったらしくそれを頭に乗せて帰ってきた。

聖パトリックはアイルランドの守護聖人で、アイリッシュにとっては、この日はパトリックをお祝いする特別な日。アイルランドはもちろん休日だが、アイリッシュ系の多く住むニューファウンドランドも休日になると今年初めて知った。緑色の服を着たり、クローバーのついたシールをほっぺに貼ったりする人が通りに見られ、夕方からはパブが大盛況で、大量のアルコールも消費される。

トロントでは、先週末にSt. Patric’s Day Paradeがあり、毎年、あまりぱっとしないけれど、プライド・パレードほど人気がないので、子どもを連れていくにはぴったり。消防署から警察、軍隊をはじめとし、いろんな団体がパレードに参加していた(法輪功の音楽隊も!)。去年に続いて今年もエリックは緑のネックレスをしてパレードに参加(アパートのすぐ下なのだもの)。クローバーのスティッカーをほっぺに貼ってもらったり、ロリポップをもらったり、もらいものも多かったけれど、消防車やポリス・カーが「いちばん、よかった!」らしい。

考えてみれば、夫の母親がアイルランド系カナダ人だから、エリックもちょっぴりアイリッシュの血統が入っている。デイケアでは、ECEのコニーがアイリッシュ系らしく、彼女お得意のアイリッシュ・ダンスをみんなでしたのだと、その日エリックを連れて帰ってきた夫が教えてくれた。

数日後、コニーと話をしていると、「アイリッシュがちょっと入っている子どもが何人かいるわね」という話に。ベンもエリックと同じくおばあちゃんがアイリッシュで、アレクサンダーもお父さんのお父さんがアイリッシュだとか。「でも、まったくのアイリッシュってのはいないわね」。

帰って、夫にこの話をしたら、「Irish Bloodっていったって、何の意味ももたない」と言う。IrishとかBritishとかいうのは、結局のところCultureなわけで、そういう「血」があるというのは幻想に過ぎない、とか。そうよね、いちばん確実に影響を受けるのは「生まれ育った文化」だわね・・・。
ところで、エリックはコニーに「エリックもアイリッシュなのね」と言われて、「ちがうよ、エリックはエリックだよ」と答えていた・・・。

Monday, March 21, 2011

ミニカーをひとり動かしながら遊ぶ姿

エリックがいちばん好きなおもちゃといえば、やっぱりミニカーだろう。あっちからもらい、こっちからもらい・・・しているうちに、結構な数がたまっているけれど、お気に入りは日本からケンくんが持ってきてくれたパトカー。エリックはこれを「トウキョウ・ポリスカー」と呼んでいて、デイケアに持っていってお友達に見せたりしている。

ミニカーの何がそんなに楽しいのか私にはよくわからない。でも、エリックはよくベッドやカーペットのうえに横になり、数台のミニカーを手に持って1台を走らせながら、もう1台を止まらせたり、一緒に走らせたり、ゆっくりと動かしたり・・・、そんなことで10分間ほど自分だけの世界に入って遊んでいたりする。自分で道があると想定したり、坂道になっていると想定したり、パーキングがあると想定したりしているようなことを口に出すこともある。

ウォルドルフ教育の専門家が言うように、子どもは想像力があるから細い丸太みたいなものでも十分楽しく遊べるらしい。1本の枝が、人になったり階段になったり動物になったりするのだとか。音が出たり精巧につくられたりしていると、かえって子どもの想像力が働きにくいので、子どもにとっては興味が薄れるのだと書いているのを読んだこともある。
子どもって本当に不思議な生き物!

Thursday, March 3, 2011

I’m just pretending

最近、やけにI’m just pretendingというのが多い。突然駆け出して、「ここは、でんしゃのせんろ。I’m just pretending」と言ったり、「豆コーナー(いろんな種類の豆類を混ぜて大き目の缶のなかに入れている場所)」で、お料理するふりをして、「はい、パンプキンスープ」といって私に小さなお皿を渡したり・・・。

さらには、突然、ねこになって4つ足で歩きながら「ミヤオ、ミヤオ」と鳴いていたりもする。私の足に擦り寄ってきたりして、かなりなりきっている。
今日は「レモンになったよ」と言って、舌を出したまま固まっていた(意味不明)。

これがいわゆるMake Believeというこの年齢ならではの子どもたちの遊び方なのだろう。そういえば、私も昔やってたかも・・・。

Monday, February 28, 2011

子どもの歩き方

先日、デイケアで他の子どもたちを何気なく眺めていると、あることに気付いた。
それぞれの子どもにそれぞれの歩き方がある!
床をどんどん踏みしめるように歩く子もいれば、ふらふら身体の体重を左右にかけながら歩く子もいる。ゆっくり、きょろきょろしながら歩く子もいれば、一方へ向かって突進する子もいる。その様子から、その子たちの性格まで伝わってくるようだと思った。

エリックはというと、小さいころから爪先立ちで歩いていたし、今もそんな歩き方をしている。歩いているというより、小走りしているみたい。ただし、知らない人たちのなかへ入ったときのエリックはゆっくり、のっそりと歩いている。歩き方と精神状況には関係があるってことなんだと思う。

Friday, February 25, 2011

お手伝い

「子どもはお手伝いが好きなのよ」と妹に言われたことがあるが、本当だ。最近、どんなお手伝いをしているだろうか・・・。

(朝ごはん)
アーモンドを5個ずつテーブルの上に置く
サプリメント容器のふたをあけて、私と夫に1つずつ
棚からレーズンの缶を探して、テーブルに運ぶ
冷蔵庫からジュースとライスミルクを出して、テーブルにはこぶ
引き出しからスプーンを3本出して、それぞれテーブルに置く

(その他)
毎朝、新聞をテーブルの上に置く
鉢植えの植物に水をやる(「マミイ! またこぼれたよ!」・・・)
リサイクルのペーパー類をリサイクル・コーナーに持っていく
ペーパー類とプラスティック類をわける
できあがった洗濯物からソックスのペアをあわせる

(晩ごはん)
お皿やグラス、カトラリーをテーブルにもっていく
できたお料理をテーブルに運ぶ
食べたお皿をキッチンへ運ぶ

ときどき、こぼしたり、失敗したりもしながら、私に「頼られてる」と思えるのがうれしいみたいで、「マミイ、エリちゃんが手伝ったから、助かったね。ありがと言って」なんて言ったりする。ぎゅっとハグして「ありがとうね!」と言うと、「いいえ、マミちゃん、ありがと」と爪先立ちで、ヒラリ飛ぶようにリビングに行ってしまうのであった・・・。

Monday, February 14, 2011

4歳までにできること

トロント市保健局が子どもの発達の指標として使っているNipissing District Developmental Screenでは、「4歳までにできること」として、次のような項目をあげている。(「ひとつでもNOにチェックマークがついたら専門家に連絡を」となっているところがちょっとこわい)

・3段階の指示に従い、長い文章を理解できる(「おもちゃをしまって、ランチのまえに手を洗いなさい」)
・ライム(韻をふんだ誌など)や子どもの歌を歌う
・質問をひんぱんにする(「どうやって?」「どうして?」)
・次の言葉が正しく言える(Two, hat, do, mud, fun, off, key, cookie, go, hug)
・runningやjumpedのように正しく動詞を変化させる
・聞かれたら、絵を見てその絵を説明できる
・たいてい周りの人にわかるようにはっきりしゃべる
・両足を使って階段を上り下りできる
・片足だけで3秒間立っていられる
・片足ではねようとする
・腕を伸ばして大きいボールをとろうとする
・はさみで紙が切れる
・3および4つの部分で人の絵を描く(頭、身体、手など)
・クレヨンやえんぴつを正しくもてる
・ボタンやジッパーをはずせる
・日中、トイレが自分で使える
・少人数のアクティビティで他の子どもたちと順番を待ち、いっしょにおもちゃで遊べる
・泣いている友達をなぐさめる
・他の子どもの近くで遊んだり、話しかけたりする
・大人の承認を得ようとする(「見てね」「ほら、すごいでしょ」)

「あ、そうね、やってる、やってる」ってのが多いわね・・・。

Thursday, January 27, 2011

「しゅる」

「さしすせそ」が言えない時期を通り越したようだけれど、「す」がときどき変化している。
「はみがきしゅる?」
「ガラシュが割れたね」
「シュカイプ」
なんて言っていることもある。

Monday, January 24, 2011

「継承日本語」講演会・・・

1月23日、JCCC(Japanese Canadian Cultural Centre)で行われた鈴木美知子先生による「家庭に於ける継承日本語育て-継承語を正しく理解し、子どもをどうサポートしたら効果的かをさぐる」に参加。

まず、「継承語」とは、「親がご先祖様から受け継いだ大事な文化遺産(母語)であり、心で伝えることばである」「育てなければ育たないことばであり、放置すれば3代で現地語に同化し、消える運命の言葉である」(講演会配布資料より)。

「継承語教育」とは、「国語教育と外国語教育のはざまにあり、移住や海外赴任にともなって必要となることばの教育であり、親のことばと学校や社会一般で使われることば(現地語)が異なる環境で言語形成期を送らねばならない子供達に必要な教育である(『継承語としての日本語教育-カナダの経験を踏まえて』中島和子)」(配布資料より)。

日本で継承語という呼び方を聞く機会がないのと考え合わせるとおもしろいのだが、ここカナダでは日本語は私たち日本人のように「ディアスポラ」なわけね。英語ではHeritage Languageという呼び方をされる「継承語」、私のイメージとしては、ことばを通して、ことばプラスその文化、その文化を支える「価値」をも伝えようとする目的がある。なので、日本でなされる「英語教育」とそのあたりが根本的に大きく違っている。

私のこれまでのバイリンガル育児経験をかんがみると「継承語教育」をしているという意識はほとんどない。私がしているのはあくまでも「日本語教育」で、「ご先祖様から受け継いだ大事な文化遺産」を教えているという意識は毛頭ない。

ただ、そこに意識はなくても、ことばが自ら備えている「思考回路」のようなものを通して、そこから私という媒体を通してあらわれる文化的側面を完全に拭い去ることは不可能だと思う。したがって、エリックは知らないうちに日本の文化を学び、日本文化の「担い手」になっているのだ。おお!(これは、たとえば、私は日本で英語を教えていたとき、教える私が英語話者の価値やら文化を具現化していたわけではないので、生徒にそのあたりの価値は伝わらなかったのと同じことだろう)。

・・・と、そんなことを考えていると、日本人の私とカナダ人の夫から2つの言語(文化)を「継承」されつつあるエリックは、ひょっとしてとってもラッキーなのだわね、と思ったりした。

しかし、こういう状況にある子どもたちのうち、鈴木先生が「絶対に避けてください」と強調していたのは「低迷型バイリンガル」で、どちらの言語も年齢相応のレベルに達していない子どもたち。バイリンガル育児をしている親が望んでいるのは、一方で「加算型バイリンガル」といわれ、両方のことばが年齢相応のレベルに達しているもの。私のバイリンガル育児ももちろんこれが目標。

ひとつ非常に??と思ったのが、「おてて、おうちなどの“お”つき言葉のような女性言葉はやめてください」という鈴木先生のことば。「最近では男性の保育士さんでも“おそと”などという女性言葉を使っていますが、とくに男の子を育てる場合はやめてください」。

“お”つき言葉が「女性言葉」? ほんとうに?

数年前、日本に帰国した際に、東京に住む妹が自分の子ども(7歳の男の子)に向かって「ご本」「お二階」「お椅子」「お電話」と言っていたのにびっくり仰天した記憶がある。今の日本では、幼稚園などでそういう言葉づかいをしているらしい。私はそんな言葉は使っていなかったし、だいたい10年も海外にいて敬語も使うことなくやってきたので、日本ではこうやって子どもには丁寧なことばで教えているのかと驚いた。それに、英語でdogがdoggie、duckがduckyになるように、最近の日本では、「お」をつけると「丁寧語」か「こども用のことば」になるのかもしれないと勝手に理解していた。

私も「おそと」をはじめ、「おかし」や「おせんべい」「お酢」「おこめ」「お粉」(食べ物関係が多いね・・・)「おふろ」をエリックに対して使っている。ただ、これが女性言葉で男性が使えないとは思わないし、あまり過剰なケースをのぞけばそんなに気にしてはいない。

また、ひょっとすると鈴木先生のこの理解は、今の日本の現状にはあっていないのかもしれないのかも・・・。言語・ことばは時代を経てどんどん変容していくものだし、私たちのように海外で日本語を教える場合、これが非常に興味深い例として出てくることもある。

たとえば、私の知人で40年ほど前に日本から移住してきた人がいる。その人とだんなさん(日本語がかなり話せるカナダ人)が「おべんじょ」と言っているのを聞いて、私、腰が抜けるかと思ったことがある。今じゃ使わないこの言葉も、40年ほど前の日本では日常的に使っていたんでしょうね(かくいう私も以前bits Magazineの記事に「近藤マッチ」なんて書いて編集者に笑われたこともあるものね)。海外に長く住んでいると、このあたりもちょっと気をつけて見ていなくては、と実感した。

内容的には、去年とほとんど変わらずで残念だったし、「継承語教育」の全体的な話よりも、実際にこくご教室で教えられている鈴木先生の経験などの方が面白いと感じるので、そのあたりもちょっぴり残念だった。

もうひとつ興味深い発見が。去年の講演会では子どもOKだったから今年も私、エリックをいっしょに連れて行ったのだが、子どもはおらず・・・。Eは私の隣に座って静かにお絵かきをしていたのだけれど、私とひそひそ話をたまにしていた。いつもは英語が大半なのに、そのときだけは90%のエリックの会話が日本語だということに気付き驚いた。ときどき鈴木先生のお話のことばをピックアップして「さっき、にほんごがっこう、って言った?」とか「かみのうえにおちた、って言ったね」とか、やはり日本語がマジョリティで話されている環境にいると、自然とスイッチしていたのかもしれない。ふーむ、やっぱり日本語環境をつくってあげることが大切なわけだわ・・・。

Friday, January 21, 2011

いじめ疑惑

3歳の子どもがいじめを経験するはずがない。そう思ってた私は、数日前、寝る前のおはなしをしているときにエリックがToday there were 3 accidents...と言って話し出したことが信じられなかった。
Eによれば、その日、デイケアで3回泣いたというのだ。

1度は、走っていたマシューがEのわき腹にあたって、Eが泣いたということ。これは私も迎えに行ったときにスタッフのキャロラインから聞いていた。「単にアクシデントだったし、マシューは謝って、エリックもあとは握手をして笑っていた」とのことだった。

2度目はエリックがつくっていたレゴ(スペースシップらしい)をマシューが壊したという。Eは泣いて、マシューは謝ったらしい。

3度目は? と聞くと、マシューが突然やってきてエリックの背中をたたいたと言う。

叩かれた? ムムム、これはひょっとすると「いじめ」なのでは? よく考えると、その疑惑を裏付けるような事実がいくつかあった。

まず、最近、I don’t feel like going to schoolと言ってデイケアに行きたくないと朝よく言っていたこと。その割には準備もさっさとするし、靴も自分ではこうとするし、泣くこともなかったのであまり深くは考えていなかったが、それって「いじめ」を示唆するサインだったのでは?と心配が心を過ぎった。 

マシューの名前は以前からよく聞いていた。一緒によく遊んでいるみたいで、マシューといっしょに何かしたとか、マシューが泣いたとか、そういうような話がときどき出ていた。そういえば、何度か「マシューが叩いた」というようなことを言っていたといまさらながらに思い出した。

もうひとつは、わからないようにそーっと眺めていたデイケアでのEは、お友達と遊ぶというより、ひとりでみんなの遊ぶのを眺めているという姿だったこと。デイケアのスタッフに言うと「そんなことはないわよ。みんなと会話してるし、一緒に走ったりもしてるわよ。あなたが見たときに、たまたまそうしてただけだと思うわよ」とか、夫も「そうかな。ぼくが見たときにはプレイグラウンドで何人かのお友達とそりをひっぱって笑ってたよ。マシューが中に乗ってたね」という。

マシュー? 無理やりひっぱらせられてたんじゃないの? 疑問はどんどんふくらんでいく・・・。

その夜、エリックが寝たあとで夫にその話をすると、いつもは心配などしない夫もちょっぴり気になったようで、「明日、デイケアのスタッフと話してみる」と言っていた。

その夜はじめて、私はいじめにあった子どもを持つ親の気持ちというのを考えてみた。それは何という不安だろう。自分の子どもが辛い思いをしていると感じるだけでも心苦しいのに、それが今後、その子にどんな悪影響を及ぼすのかを考えるとたまらない。さらに、自分の育て方が悪かったのでは? と自分を振り返って罪悪感すら感じ始めた。もちろん、子育てをした親で「100%後悔はない!」と言い切れる親はいない(ドラゴン・マザーのAmy Chiauですら「後悔はいっぱいある」と言っていた)。でも、子どもがいじめにあっていると知ると、その後悔が後悔をとおりこして、「罪」という重荷となってのしかかってくる。

エリックははじめての場所に行って、遊んでいる子どもたちの輪に積極的に入っていくタイプではない。よく私の後ろに隠れて、そこからじっと子どもたちを観察して、私か大人の手に引っ張られて入っていく、どちらかというと慎重派。のんびりしていて、周りが何をしてようが、わが道を行くというところもある。そうした性格が影響して「いじめ」にあっているのだろうか・・・。

翌日も私の頭のなかはいじめ疑惑でいっぱいだったけれど、とにかく夫の帰りを待つことにした。夫は私の顔を見るなり、笑顔でNo need to worry. I will explain laterと言ったことから、私もほっと一安心した。

話を聞いてみると、夫が「実は、エリックが昨日、学校で叩かれた・・・、という話をしはじめたんだけど・・・」と切り出すなり、スタッフは「あ、それ、マシューのこと?」と察しがついたらしい。

スタッフによれば、マシューは誰彼かまわずお友達を叩くことがあるらしいのだが、エリックはマシューとよく一緒に遊んでいるため、叩かれやすいのだとか。叩かれて、泣くこともあるけれど、いつもはHey! Don't do that. I don't want you to hit me. Don't do it, never, never, again. If you hit me again, I won’t play with you! (やめて! 叩かないでほしいから、絶対に、絶対に2度としないでね。もしまた叩いたら、もう一緒に遊ばないからね)とはっきり大きな声で言っているらしい。エリックは年上の子たちと遊ぶのが好きらしく、1歳上のマシューともよく一緒に遊んでいるそうで、先日はスタッフと話をしているときに「My best friend is Matthiew」と教えてくれたとか。

夫の話を聞いて、「早とちりだったのね」とほっと胸をなでおろした私だが、1晩だけいじめられた子どもの親の立場に立ってみて、これは本当に大変な問題なのだということを実感した。誰かからいやなことをされたときにはきちんと言葉で拒絶することをエリックに繰り返し教えていた夫にはとても感謝している。

今後、ひとつ、私たちができることは、何でもいいのだけれど、エリックが好きなことを見つけるサポートをしてあげて、それを最大限伸ばしてあげること。「これだけは誰にも負けない」という自信があると人間って強いと思うのだ。

こうしていじめ疑惑騒動は一件落着と相成ったのだが、今後どうやってエリックに自信を持たせてあげられるか、といった話を夫ともしたりして、なんだかいろいろ考えさせられるよい機会だったわ・・・。

Monday, January 3, 2011

会話に入りたがる

夫と私が食事中に会話に集中していると、どうも気に入らないらしい。
私はここで告白するが、エリックとの会話が退屈でつまらないと感じることがときどきある。エリックの世界はまだまだ小さいし、目に見えない「概念」のようなものは話せない。なので、食事中、夫といつものように時事問題やら哲学やら文学やらを話しているときは、エリックに邪魔してほしくない。でも、そんなときに限って、エリックは難しくなる。

夫や私に向かって、Hey, you can’t talk.とかHey, you should be quietとか言って、夫にI am talking to Mommy now. You wait until I finish talking.と言われるとNo, you wait! なんてことになって、かなりたちが悪い。あんまり疲れているときにはこれがきっかけで泣きはじめる、なんてこともある。

しかし、ふと昨日、気付いたのだが、最近は他の手段で会話に入ろうとがんばっている。
夫が何か言い終わるのを待って、すかさずその場で会話を始めるのだ。でも、まったく関係のない、脈絡のない話をするのだからおかしい。

たとえば、昨日はペルシアンの友達がドバイに行くという話をしていたのだが、ドバイの多文化性を話しているときに(The population there is so diverse.)、エリックが会話のすきを見つけて、But I think the bird can fly very, very high because they are part of nature…とか何とかまったく関係のないことを、それもとってももっともらしい表情で話すので、おかしくてたまらない。会話は中断されるのだけど、Hey, you can’t talkよりはまあ、Confrontationalではないのでまだまだ許せる。

「ベイビーじゃない!」

自分はもうベイビーじゃないと思っているエリック。You are too small for thatなどと言われると、反応してI am not small, I am a big boy!と言ったりする。Rock a by baby on the tree top…の歌を歌うと、No, I am not a baby!と怒ったりも。

昔、使っていたポティーを見て、「これはベイビーのだね。エリちゃんはもうBig boyだからいらないね、ベイビーにあげていいよ」と言ったり、自分の生後数ヶ月という写真を見ながら、「これはベイビー・エリック」と説明してみたり・・・。

明らかに自分がBig boyだと認識していて、何でもかんでも自分でできるような気分になっている。私から見れば、まだまだベイビーなんだけど・・・。

Wednesday, December 29, 2010

「カフェ行こう!」

私と夫の影響で、エリックも「カフェ」(Coffee shopのこと)に行くのが好き。カフェに入ると、居心地のいいソファを見つけてさっと座り、I want croissant and coco, pleaseと偉そうに言ったりする。

3歳でTim HortonsやStarbucks、Timothy’sやらUrbana Cafeを知っているというのは、田舎で育った私にはちょっと驚き。夫がそうなので、エリックはカフェは「勉強するところ」だと思っていて、図書館に入ったときのようにひそひそ小声で話したりするのがおかしい。働いているスタッフにも顔や名前を覚えられてすっかり「常連」になっている。

1日中よくしゃべる

デイケアがお休み中、エリックと1日いっしょにいると頭がおかしくなりそう。なんたって、よくしゃべるのだ。何だかんだと、ずーっと話している。何かをするときは実に「自分が何をしているか」、「これから何をするか」、「どうしてこれをするか」といったことを話す。

私がお料理しているのを見ると、「どうしてこれをするのか」「エリックは何が好きか」「マミーは何をすべきか」といったような、どうでもいいこと(失礼!)を延々と述べる。
それも、論理的に筋が通っていればいいのだが、そこは3歳児。しゃべるためだけに、どうでもいいようなことをしゃべっている、といった感じがある。

一方では質問もよくしていて、Philosophyって何?とかSoloって何?とか耳に入ってきて知らない言葉があるとよく質問する。単語の使い方やリズムなどを含め、しゃべる練習をしている時期なのだろう。
日々の生活のなかから静けさがなくなって、私はちょっと参っている。

Thursday, December 23, 2010

「かわいそう」という感情

Frosty the Snowmanのアニメーションを見ていたときのこと。
雪だるまのFrostyが溶けてしまうところになって、エリックが突然泣き出した。「何で泣いてるの?」というと、「Frosty がかわいそう、Frostyがなくなる!」といっておいおい泣いている。

それで思い出したが、最近、図書館で本を読んでいるときも、同じようなことがあった。絵本のなかの動物が川に落ちたとき、突然泣き始めて困ったことがある。そのときは、泣いた原因が、動物が川に落ちたことなのか、近くに子どもがいたからなのか、よくわからなかったが、ひょっとするとあれも動物が原因かもしれない。
3歳の子ってあんなふうに感情移入をするのね…。

Monday, December 20, 2010

日本語の発音が・・・

ここ最近、エリックはぬいぐるみを集めて座らせ、自分はベッドの端にちょこんと腰かけて、本を読んであげるのがお気に入り。本はいつも「かくしたの だあれ」。私も参加させられることが多いのだけれど、エリックは実に満足そうに本を読んでいる。読んでいる、というか、この本は「えんぴつ かくしたの だあれ」(えんぴつ、のところがいろんなものの名称にかわる)が繰り返される簡単な本なので、厳密にいえば読んでいるわけではない。

でも、私、このとき気がついたのだ。エリックの日本語の発音がネイティブっぽくないことに。そして、ときどき「えんぴつ だれ かくしたの?」になることがある。こうして日本語の語順が変わることがたまにあるのだけれど、これってひょっとすると英語語順を日本語にあてはめているせいかもしれない(英語だとWho hid the pencil?)。

ぬいぐるみはみんな英語はできないということになっているので(私が無理やりそうさせたのね)、エリックはかなり努力して日本語を読んでいる。なので、これから本のレベルをあげていこう。
バイリンガル育児にはぬいぐるみ動物たちの協力も必要ってわけね…。