Tuesday, March 27, 2012

最近の様子(4歳9ヶ月)

日本に来てほぼ2ヶ月。「日本語の環境にどっぷり浸かっているにもかかわらず、ほとんどエリックの日本語には変化なし」と書いた1ヶ月前とは違い、少し変化が見られている。私に対して日本語を使う頻度が増え、突然のように、どこかで耳にした言葉(「車内では・・・(バスの放送?)」とか「三条河原町」とか)を言ってみたり・・・。でもやっぱり、日本語で話しかけられると恥ずかしがっているが、英語で話しかけられるときちんと応えている。微妙な変化が見られている様子。


・主要言語は引き続き英語

・私とエリックの会話は私(日本語)、エリック(英語+少しの日本語)私と話すときは英語90%、日本語10%くらい(短い文章は日本語になっている)

・英語のトリッキーな発音(R, L,)がきれいに使えるように

・コードミクシングが頻繁に見られる(継続)

・英語は過去形、単数・複数形、代名詞、所有名詞などをおよそ正しく使っている。不定形の過去形の間違いがたまにある(winの過去形wonがwinedになったり)(継続)

・引き続き、比較級の使い方(more bigger)にも間違いがある(継続)

・所有格mineがminesになって、何度も直されている(継続)

・50くらいまでを時々間違いながらも言うことができる(英語)

・日本語だと、1から30まで数える

・絵を描くのが好き。絵の具が好き。いろんな色を使うのが好きらしく、形らしい形は作らないが、抽象画(?)専門

・よく食べていたのに、日本に来たと同時に食が細くなった。こてこての日本の食べ物があまり口にあわない様子。食べないと同時に、食べるのにとても時間がかかる(しゃべっているから)

・自分で歯磨き、着替えができる(歯磨き粉←すごいね、この言葉!を食べようとするので困る)

・自転車で走るのがお気に入り。レインブーツを履いていたら水溜りに入るのを許されるので、いつもブーツを履いていたいらしい

・カナダのことをほとんど話さなくなった。トロントのお友達の名前も出てこなくなった(忘れたの?)

Sunday, March 25, 2012

日本の保育園って・・・

帰国してすぐにやらなくてはならなかったことのひとつはエリックの保育園探し。アパートを探しに行ったその帰りにはすぐに近所の保育園を2,3軒まわってみた。

 
ところで、そのころ日本の育児環境にまったく無知であった私には、「保育園」と「幼稚園」の差すらわからなかったのだが、アポイントもとらず市役所の保険福祉局子育て支援部にお邪魔してお話を聞いたり(お茶まで出していただいた)、保育園や幼稚園で的外れな質問をするうちに、いろいろとわかってきた。

 
  • 「保育園」は、京都市の各区役所の福祉事務所が管轄。大半が民間経営であり、市営は数が少ない。一方で「幼稚園」は私立で、社団法人京都市私立幼稚園協会に加盟している
  • 「保育園」に入るには諸々の条件をクリアしていなくてはならず、市の福祉事務所に申請書を出し、審査にとおらなくてはならない
  • 保育園も幼稚園もカソリック系のところが案外とあるのだが、別にカソリックでなくても入園はできる
  • 保育費用は、親の前年度の所得によって決まる
  • 時間は保育園の方が長く(最長で7時半から6時)、幼稚園は昼間約5時間とフルタイムで働く親には無理

・・・というわけで、私がフルタイムで働くことになっているので、エリックは保育園に預けることになる。ただ、今の時点では、幼稚園と保育園でカリキュラムの内容などがどう違っているのかは不明(東京に住む妹によれば、「お勉強させようと思ったら幼稚園。保育園は遊ばせてくれるところ」らしいが、これは主観的な意見だろうね・・・)。

 

さて、2,3軒、保育園をまわってみて、正直言って私、びっくりした。どこの保育園でも、子どもたちが非常にワイルドに走り回っているのだ。若い先生たちもいっしょになって(体を張って?)走り回っている。そう、その姿を見ながら、「ワイルド」という言葉が私の頭をグルグル駆け巡っていた。

 

おまけに、夫に向かってある子どもが「あんた、だれ?」と言うのを(日本人ではないからだろう)、先生たちは笑って見ているだけ・・・。私、つい「そういう言い方はしないのよ!」と言ってしまった。そのあと、別の場面で男の先生が園児に向かって「おい、おまえ、さっき言ったやろ?」と笑いながら言っているのを見て、これまた驚いた。こんな言葉を先生が子どもに使うとは!

 

トロントの幼稚園しか知らない私には、驚くべきカルチャーショック!

 

トロントのKindergartenでは、毎日、子どもたちはいろんなことを学んでいた。大きくわけると、図書館(読書、読み聞かせ)、音楽、運動、コンピュータなどが、それぞれ1日のメイン・スケジュールになっていた。私が見た感じでは、「お遊び」というより、しっかりとした「教育」がなされていた。悪い言葉遣いはその場で直されるし、必ず「Please」と言うように教えられる。混沌たる状況ではなく、先生がやはり高い立場にいてDisciplineがしっかりとなされていた。先生は子どもに対してはひとりの人間として扱い、頭ごなしに何かをしかりつける、というやり方はしてなかった。デイケアですらそれは同じだった。

 

一方、日本の幼稚園は「先生の情熱」みたいなのが何より大切にされているような気がした。先生が「自分の見ている子どもが好き!」という態度を持っていれば、あとは何がどうあってもよい、というような・・・。細かいことは言わずに、愛情をもっておおらかに育てる、ということが非常に重要視されているというような・・・。違うかな? 

 

トロント市では、それぞれのkindergartenはトロント市教育委員会が管轄しているため、先生たちはしっかりと市教育委員会のカリキュラムに従って教育目的を設定したうえで子どもたちの活動を選んでいる。自らの政治遺産として教育改革を残したいと切望しているマギンティ(オンタリオ)州首相にとって、数年前から取り組んできたオールデイ・キンダーガーデン(小学校と同じ時間帯で)は肝心要の政策に違いなく、2013年にはすべての学校でオールデイ・キンダーガーデンが実施される見込みになっている。

 

この背景には、従来、「親が子どもを預けるところ」とみなされてきた幼稚園を、「生涯続いていく教育の初歩的基盤」と見直す風潮がある。カナダでは幼児教育研究者や教育専門家、政府関係者などが、こぞって(明らかに世界では最先端)北欧モデルの教育システムを注視しており、最近の研究でも、早期幼児教育の重要性(学力や生活力への影響など)が次々と証明されている。なかでもLiberal党は、国民全体の教育水準を高めるための施策として、早期幼児教育に非常な期待を寄せている(ように私には見える)。

 

先にも述べたが、トロントではエリックの幼稚園では、子どもたちはすでに4歳からコンピュータを触っている。簡単な数字ゲームをするような感じだが、それでもそこには教育におけるコンピュータ・リテラシーの重要性への気付きがある。そこには「どのような国を目指すのか」に対するカナダ政府のしっかりした答えがあり、「オールデイ・キンダーガーデン」は、それを達成するための施策であるのだ。

 

「先生たちの情熱」、「愛情をもって育てる」、「体を張って子どもに向き合う」・・・、確かに結構である。でも、私にはこれだけあればすべて何とかなるような幼児教育環境で育ってきた子どもたちが、小学生のうちはまだいいが、中学・高校と進学して大人を含め他者とのあいだに大きな問題に直面する可能性があるのは明らかだ、という気がする。

 

さて、話が長くなったが、いくつか保育園をまわってみて、こんなことをあれこれ考えながら、正直言って「日本の幼児教育は遅れている」という印象を受けた。それは政府が幼児教育の重要性を認識していない、子どもたちを将来、国を担っていく国民に育てるための責任を認識していない、そのため、組織的に対応ができていないことが根本にあると思うし、政府の無策が批判されもしない状況がちょっと理解できない。

Monday, February 27, 2012

最近の様子(4歳8ヶ月)

日本に来てほぼ1ヶ月。日本語の環境にどっぷり浸かっているにもかかわらず、ほとんどエリックの日本語には変化なし。しかし、そうはいっても水面下では何かが変化しているのかも・・・。

・主要言語は引き続き英語
・私とエリックの会話は私(日本語)、エリック(英語+少しの日本語)私と話すときは英語90%、日本語10%くらい(ほとんど変化なし)
・英語の発音(R, L,)を夫に直されていたが、ほぼ完璧になった!
・コードミクシングが頻繁に見られる(継続)
・英語は過去形、単数・複数形、代名詞、所有名詞などをおよそ正しく使っている。不定形の過去形の間違いがたまにある(winの過去形wonがwinedになったり)(継続)
・引き続き、比較級の使い方(more bigger)にも間違いがある(継続)
・所有格mineがminesになって、何度も直されている(継続)
・アルファベットを書く速度が少しは速くなった
・単語を書くと大きさがばらばら。字が大きすぎる
・サインや看板、パッケージに書かれた文字などを読もうと試みる
・50くらいまでを時々間違いながらも言うことができる(英語)

・日本語だと、1から30まで数える
・絵を描くのが好き。最近は大きな○に棒を3本使って人らしい形をつくるようになっていたが、この時期は過ぎ、また抽象画(?)に戻っている
・よく食べていたのに、日本に来たと同時に食が細くなった。こてこての日本の食べ物があまり口にあわない様子
・好きなものは引き続き「ごはん」と「おすし(カリフォルニア・ロールとアボカド・ロール)!」
・はじめて回転寿司を体験。新幹線に乗ってくるお寿司に、It’s very strange!とのコメント

これからしばらく日本で暮らすことに・・・

夫の研究のため、2月から日本(現在は広島の実家)に帰国している私たち。エリックの日本語のためにもいいだろうと最終決定をしたわけだが、日本に来て2週間、エリックは今のところ、まだ少し戸惑っているのかもしれない。I’m losing English!と言ったり、I don't want to speak Japanese because I’m Canadian!と言ったり、こうしたことばの裏側には、突然、英語環境から日本語環境にかわり、子どもながらに戸惑っている様子が見られる。

とにかく夫から離れない。英語でコミュニケーションできるのが唯一夫であるからだと思うが、最初のころは、たとえばじいじと一緒に散歩に行くのを渋っていたのも「人見知り」というよりはことばが伝わらない不安なのではないか、という気がしていた(私も身に覚えがあるもの)。

しかし、私に対してはまだ日本語がでにくいが、周りの人たちに対しては少しだけだが日本語で会話しようとしている。

こうなって、しばしば考えるのは「やはり最初から私に対しては絶対的に日本語でしか受け付けない、という方法で育てればよかったのだろうか」ということ。バイリンガルで育つ子どもは環境というよりも人によって言語を変える方が楽なのだ。たとえば、「夫=英語、私=日本語」をしっかりと身につけさせておくやり方は子どもにとってより自然なのだ(もし、やり直しがきくならば、この点はぜひ変えたいと思う)。しかし、もう遅い。私は自分では一貫して日本語を話してきたが、エリックに英語で話すことをこれまで許してきたから、今、ここでこれを変えることは到底できない。ま、失敗から学べることは多くあるのだし、私は私のやり方でやるしかない。


ところで、大好きなお友達ともわかれ、日常のスケジュールやじいじとばあばの家でのルールは大きく変わり、私ですら12年ぶりの日本(というか実家)はかなり辛い。とはいえ、概してエリックは私よりも上手に文化適応している様子。寒い家のなか、熱いお風呂にも慣れた。ばあばのこてこての日本料理にも少しずつ慣れている。


はじめて家の中にテレビがあるので釘付けになっている時期もあったが、もうそれほどでもない。むしろ、テレビにはあまり興味ないみたい。また、日本のキャラクター商品には驚いたみたいで、いろんなところでもらう「アンパンマン」グッズはどうもキライらしい。


さて、これから日本での1年間、エリックには日本語をできる限り吸収してほしい、というのが私たちの願い。夫とエリックのあいだの会話は、今まで通り英語。そうそう、日本の幼稚園・保育園を見ると、トロントより「お遊び」モードが強いみたいなので、家ではトロントの幼稚園で慣れはじめていたliteracyも継続して教えよう。
今後、どんなふうにエリックが日本語を身に付けていくのか興味津々。

Monday, January 23, 2012

Ginger bread man found!

昨日の晩ご飯のとき、今朝親友のドリアーニとベーカリーで会った話を夫にしていた。

それで思い出した私が、
Oh, Doriane found the man!! (ドリアーニ、彼氏ができたのよ!)
と興奮して言うと、今までおとなしくキュウリサラダを食べていたエリックが突然、
「ん?」
と顔を上げ、
Did she find a ginger bread man? (ジンジャー・ブレッド・マン、見つかったの?)
と言う。


最近のエリック、こういうすっとぼけたコメントが多い。自分が去年のクリスマス、どこかでもらったジンジャー・ブレッド・マンをなくしたからって・・・。ほんと、この年齢って考え方がかなり自己中心的で笑える。

「け、けっこん??」

あれは何をしていたときだろうか? 何の脈絡もなく、突然、エリックが、
I will marry Elenor when I become a teenager.
と言った。

「marry結婚」ということばは、きっと絵本「Shrek!」からだと思う(「シュレック」では、醜い怪物のシュレックが同じように醜いプリンセスと最後に結婚する)。

私と夫は大笑い・・・。

しかし、相手がエレノアというのはうなづける。エレノアとエリックはお互いをbug friendsと呼んでいる。デイケアのスタッフによると、プレイグラウンドでよくふたりで土を掘っては虫を探して喜んでいるとも聞く。

去年の春くらいからエリックはとにかく虫が大好きになって、お散歩や遊びに行っては虫探しに余念がなかったのだが、エレノアもエリックと同じくらい虫好き。そういや、ハロウィーンでは、エレノアはLadybug(てんとう虫)、エリックはBee(みつばち)になってたわね~。
都会に住んでいるからだろうか、虫が好きな子どもって案外と少ない。お友達を見ていると、4歳でもう虫をみると「キャー!」と言ったり、虫は「きたない」と言う子どももいる。なので、エリックとエレノアが虫を通して特別につながっている、というのは確かにうなづける・・・。
「なんでエレノアなの?」
と聞くと、
Because we like bugs so much that we cannot hundle it(だってふたりとも虫が大好きだから)
だそうだ。やっぱりね。

それから、
You marry someone who is similar to you, right?(結婚は、自分に似た人とするんでしょ)
と言う。あー、なるほど。

さらに、
I like Sunny, but he is a boy, so we cannot marry…
とも言う。ここで、私がすかさず、
「でも、カナダでは同性結婚は合法化されてるから、法的にはできないわけじゃないのよ~」
と言うと、夫がこうコメントする。
That’s too much for 4 years old!

まあね・・・。でも、10代の結婚ってのはちょっと困るわ~。

Monday, January 16, 2012

「ハーフ」と「ダブル」および「ミックス」

今日、ふと夕食のときにエリックが言った言葉は、

「エリックはハーフでしょ」。

以下、続く会話。

私: は?
エリ: 半分は日本人で、半分はカナダ人でしょ
私: まあね。そんなとこかな。
エリ: そんで・・・、エリちゃん、アイリッシュもあるね。
夫: ま、それはエリックがもっと大きくなって教えてあげるよ・・・。
私: それ、どこで聞いてきた言葉?
エリ: うーん、わかんない・・・。

エリックが「ハーフ」という言葉を自分に対して使ったのは、これが初めてだと思う。
私か夫が言っていたのを聞いたのか、外で誰かが言うのを聞いてきたのか、わからない。
でも、このとき、私はこの「ハーフ」という言葉にいささかの悲しみを感じて自分でも驚いた。

エリックが「半分」って、一体、どういうことなんだろう。

私も夫はほとんど「ハーフ」という言葉をエリックに対しても、他の子に対しても使わない。
なるべく外見で規定することを教えたくない、という思いがある。

「ハーフ」という言葉にかわって、もっとポジティブな意味を持たせようと「ダブル」と呼ぶ人もいる。
これもこれで私は感覚的に馴染めない。ティム・ホートンを思い出す(ごめん、ローカルで)。
それに何よりわざとらしい。

今は「ミックス」というのが普通だろう。
数量的なニュアンスはないし。
ちなみに、たとえばアイリッシュとフランス系の場合は「ミックス」ではないんだよね。
だから、これって、あくまで「人種」に関する「ミックス」なのだよね。
今では「人種」という概念は学術的には破綻しているのだけれど・・・。

どれもこれも何だかなあ・・・。