私が驚いたのは、エリックの保育所では日焼け止めクリームを塗らないこと。
トロントでは、子どもたちが外出する前にはそれぞれが持ってきた日焼け止めクリームを塗ってもらっていたものだ。
日焼け、というか紫外線に対する意識の違いなんだと思う。
カナダでは皮膚ガンに対する予防として、紫外線の強い時期になると赤ちゃんや子どもに紫外線防止クリームを塗るのが当然である。これは赤ちゃんが生まれたときに、医師に言われることだし、エリックのかかりつけのお医者さんのドクター・ホイも夏が来ると、「外出する前には日焼けどめクリームをしっかり塗っておくこと」と繰り返していた。
でも、思うのだ。女性向けの日焼け止めはよくあるし、日本の女性は日焼けに対して異常なほどに敏感である。気温が35度を超えても、全身を太陽の光線から守るような服装をしているし、へんてこりんな「日焼け防止グッズ」がたくさん発売されている。でも、これは皮膚ガンに対する対処というよりも、「美白」や「ホワイトニング」に見られるような「女性の美しさ」に関する考え方に根付いているんだと思う。
なので、日本では、「日焼け防止」は自然と女性に限られ、子どもや男性、老人はそこから漏れている、といった感じ。
夏になると、すれ違う人の日焼け止めクリームのにおいを感じとって、「ああ、夏がきたんだな」と実感していたトロントがなつかしい・・・。
エリックの保育所では子どもたちはシャツも着ず、パンツだけで外を走り回っていたりするし、どの子もやっぱり日焼けしている、というより、焦げているんじゃないかと思うほど、まあ、よく焼けている。
たしかに京都の暑さはただものではないが、やっぱりエリックにはできるだけ塗っておこう。
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