カナダではエリックの名前は「エリック・スクリバニック」だった。それが日本に来た途端、「篠原エリック空」になったので、本人はちょっぴり戸惑っているのでは?
なんでこんなことになったのか、私もケアレスだったのだが、まずこの一連の経緯はトロントで日本のパスポートを取得するときに始まった。ただ、これも遡れば出生届、戸籍に関係するのだろうけれど、これらの書類すべてが「篠原エリック空」になっている。その関係で、日本に来てからエリックの名前がそうなったのだった。
もちろん、私が強く主張すれば「エリック・空・スクリバニック」でいけたはずなのだが、夫と私が話した結果、今は日本名の方が日本社会ではすんなりいくだろう、ということでこうなった。当然、エリックが自分で情報をもとに判断できるようになって「スクリバニックでいきたい」というなら、そのときには私も夫も異存はない。
ところで、保育園で名札をもらったとき、エリックの名前は「エリックそら」になっていた。保育園の先生方は「エリック」が姓、「そら」が名だと思っていたみたいで、ここでもちょっぴり混乱があった。
また、入園式のとき、名前を呼ばれる段になって「そらちゃん」と呼ばれ、エリックは自分のことだとは思わずキョトンとしていた、ということもあった。そのときはすかさず担任の先生が「エリックの方がいいんだよね」とフォローを入れてくださって助かった・・・。
日本にはミドル・ネームがないし、「エリック」が名だという感覚もピンとはこないのだから、いたし方ないのだけれど、エリックはこの一連の混乱をどう考えているのだろう、と思って聞いてみた。
私: エリちゃん、日本で「エリック」、「そら」どちらで呼ばれたい?
E: うーん、カナダではエリック、日本ではそら、なんでしょ?
私: それはエリちゃんが決めればいいことだから、別にそうじゃないといけないってことじゃないのよ。
E: じゃ、エリック。篠原エリック。
私: あ、篠原エリックがいいの? スクリバニックじゃなくて?
E: いいよ。
・・・という感じで、まったくこのあたりは意に介してない様子。ま、4歳だからね~、あんまり気にならないんだろうけれど。
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