KISでは毎週金曜日に学校の全体集会があって、そこで学校が掲げている各スキル分野獲得への取り組みが著しい生徒に対し、表彰がされることになっている。
先々週、エリックはCommunicators Awardを受賞した。みんなの前で表彰されるのは初めてであるし、ああいう恥ずかしがりなので、ちょっと照れたようだが、帰ってきてからそれを話すエリックの表情は非常に誇らしげだった。
夫によれば、KISは2006年にIBO(International Baccalaureate Organization)のPrimary Years Program(PYP)の認証を受けている。もちろん、この国際的知名度のある認証を維持するためには、その教育指針に沿ったカリキュラムを提供しなくてはならない。学校では、IB(インターナショナル・バカロレア)の指針に沿ったLearner Profileに基づいて生徒の教育にあたっている。
このプロファイルには、Inquirers、Thinkers、Communicators、Risk-takers、Knowledgeable、Principled、Caring、Open-minded、Balanced、Reflectiveという10の項目が含まれている。
これらは、学校がどんな子に成長してほしいか、という教育目標であり、教師、生徒、親もまた、こうした指針に基づいた対応が取れているのかをはかるクライテリアにもなる。
ひとつひとつ見てみると、どれもこれも子どもの知的発達と情緒発達を促すうえで非常に大切な項目だということがわかる。とりわけ、最近、北米では子どもの知的教育に何よりも大切だとされるlove of learning(新たな学習を求める姿勢)に鑑みてみた場合、非常に大切な要素である(私も夫も記憶力だけ鍛えられて、自分でものごとを検証、表現できない子どもを育てたいとは思っていない)。
また、同時に北米では、勉強だけではなく、子どもの情緒発達、社会的スキル(social skills)の獲得の重要性も声高に言われるようになって久しいが、こうしたスキルの獲得もひろく視野に入れていることがわかる。
夫はこうしたKISの教育プログラムを非常に高く評価しており、たとえ自分の研究に費やす時間が削られようとも、エリックをKISに入れたいと言い出したのだった。
こうした教育目標は学校にだけ任せておけるものではない、というのも私たちは十分理解している。学校で学んだことを家庭で繰り返しreinforceされる必要がある。プロファイルの言葉を日常的に使い、それを具体的に私たちの行動でもって示すことが大切であると思っている。
子どもの通っている学校と自分たちの教育方針が同じである、という認識を持てることは、何という安心であろう!
参考までに・・・
5 Ways to Encourage a Love of Learning
http://www.scholastic.com/resources/article/5-ways-to-encourage-a-love-of-learning/
はと
ReplyDelete元気?ときどきこのブログをチェックしてるけど、しばらく更新してないなあと気になってます。(更新を催促してるわけじゃないよ・・念のため)
ところで私もブログ始めました。よかったら見てね!
your はと より