My Bilingual Child-- バイリンガルはどう作られるのか。カナダのトロントで英語話者の夫、日本語話者の私とともに育つエリックを観察しながら、バイリンガル育児の実情、さらには日本の英語教育についても考えてみよう・・・。
Monday, May 28, 2012
エリックの日本観
日本に来ていろんなものに驚いたり、「ふーん」とうなったりしている私だが、あの小さなエリックもときどき「日本は・・・」とか「カナダと違う」というような反応を示すことがある。エリックの日本観はというと・・・。
・トイレがどこにでもある
子ども連れで出かけたとき、はっと一瞬息を呑む言葉が子どもの「トイレ~」という言葉。エリックによれば、日本はカナダと比べてトイレの数が多いという。うーん、たしかにそうだ。とくに私たちが住んでいる場所は観光地なので至るところにトイレがある。親としてはかなりありがたい。ちなみに、広島のじいじとばあばの家の近くは、もちろん田舎なのでトイレは随所にはない。そのかわり「大自然」というトイレがあったので、これも困ることはない。エリックは大自然のトイレがとっても気に入ったようで(”It’s so refreshing!”)、京都に来てもそのあたりでしようとするので、最初はちょっぴり困った・・・。
・あちこちで音がする
トラックの「うしろへさがります。ご注意ください」に仰天し、トイレの「音姫」に泣いた。炊飯器も洗濯機も音楽が流れるし、駅構内の音楽などに驚いている。夜にシューっという音をたてながら「焼きいもーっ」の音にも、週末の早朝の古紙回収の音にも驚いて、窓辺へ走って見に行く。「日本はいっぱい音があるね」。
・プレイグラウンド(公園)が狭い
「プレイグラウンドが小さいね」と言われて見ると、疎水のほとりの小さな公園の何と小さいこと! すべり台と鉄棒とブランコ、小さな砂場があるだけで、走り回ったりするスペースはまったくない。こういう小規模の公園は確かにトロントではなかったなあ。
・お金が落ちていない
トロントにいたときには少し歩くと必ずペニー1枚は見つけていたエリック。デイケアでドナがプレイグラウンドに大量のペニーをかくし、それをみんなで見つけるゲームをして以来、すっかりペニー探しに魅了されてしまった。そのエリックいわく、”In Japan, there is no money on the street!”
うーん、確かにそういわれてみればそうだ。トロントではお金が落ちていても誰も拾わない(大人なら)くらい結構落ちていたし、お店に行けば、レジ付近には必ずといっていいほど落ちていたものだ。帰国後まもなく、私の母はエリックがお店に入ってレジのまわりをチェックしているのを見つけて、「そんなことは、日本の親は絶対にさせない! 恥ずかしい!」とビックリしていたものだが、私は子どものことだから誰かの迷惑にならない限りであれば大目に見ている。
夫いわく「日本人はきれいに掃除するし、お金にもっとシビア」。お金が落ちていないのは「つまんない・・・」らしい。そうは言っても、昨日は鴨川のほとりの公園で100円硬貨を拾って、私たちを驚かせていた・・・。
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「あちこちで音がする」には微笑んでしまいました。
ReplyDelete4〜5年前の事、6年振りくらいに帰省したとき、1ヶ月実家に滞在したのですが、テレビだの、お風呂のお湯が沸きましただの、冷蔵庫開けっ放しブザーだの、トラックの「バックします。ご注意ください。」だの、店舗の「いらっしゃいませ」や「あなたとコンビニ、ファミリーマート」なんかの店舗のテーマソングだの、町に溢れる音や音楽に、驚き、新鮮に感じ、そして最後にはやかましいと感じたのを思い出しました。
効果的に音や音楽を使っていると感じる反面、少し過剰な面もあります。
ちなみに京都の地下鉄東西線の列車到着なんかの音は好きでしたけど(笑)
やっぱりケニッチにはわかるのね! そうそう、私もお店のテーマソングが困る。「今日はお買い得~」なんてのが1日中頭にくっついて離れなかったりするのは、ほんと困るわ~。
ReplyDeleteあれは過剰です。音が公害だという意識がないんだろうね、きっと。週末には右翼街宣車も自民党の害戦車も、TPPに反対の何とか商業協会のものも通ってて、本当にうるさい。
京都の地下鉄東西線の音ね、あれはピーターも「京都らしい」とコメントしてたわ、そういえば。京阪は、雨の日は「傘などのお忘れ物のないようお確かめのうえ・・・」ですよ! ほんと、ご丁寧にありがとう!!