Monday, May 21, 2012

吃音とストレス、その後の経過

最近、エリックとめっきりいっしょにいる時間の長い夫が言った。「エリックの吃音は週末になるとよくなる」。

夫が説明するには、保育園で過ごすことがエリックにとってはかなりのストレスとなっていて、週末にはそれが少しだけ改善されているらしい。ゴールデンウィークの期間中は目だってそうだった。ゴールデンウィーク後半になると、エリックの吃音がほとんど消えていたのだった。


日曜日の夜には「保育園、行きたくない」とぐずるし、「ウィークエンドが短すぎる」とコメントしたり、月曜日には夫とバイバイした後にちょっと泣いている。エリックは保育園が好きじゃないのは周りには明らかだ。でも、毎日送り迎えしている夫は、「確かにひとりで遊んでいるときもあるけれど、お友達といっしょに遊んでいるときもある。エリックは3人ほどの(ラフな)男の子がキライだけれど、他の子どもたちとは問題なく遊んでいる」と言う。とくに英語をしゃべる女の子と遊ぶのは好きで、その子の話はよくしている。


保育園はきらい。できることなら行きたくない。でも、私も夫も仕事があるからどうしても行かないといけないことは、エリックもわかっていて、「エリちゃん、本当は行きたくないけど、行かないとみんなが困るしね」というコメントもする。


また、エリックはこうも言っている。
I’m not learning anything. We are just playing all day.

トロントのキンダーガーデンでは数字を習ったり、読み方をならったり、コンピュータ、音楽を習っていたのに、今の保育園はたしかにそういう組織的学習がまったくない。これは私も気になっているのだが、その大きな理由はエリックには組織的に環境がととのった場所の方が快適に感じられるからだ。


まあ、こういう状況なので、ちょっとかわいそうに思っている私に、夫は「今は辛い時期かもしれないけれど、この辛い時期を乗り越えようとエリックもがんばっている。この時期を乗り越えることができれば、強くなるはず」と、懸命にエリックにいろんなおはなしを聞かせて(とくにエリックの好きなマックイーンを使った教訓的なおはなし)サポートしている。


話を吃音に戻すと、エリックの吃音は保育園のストレスと大きく関係している、というのは明らかで、今のところ、夫の「おはなし」や「気の療法(?)」やIP療法などのサポートをしながら、経過を見守っている。

4 comments:

  1. こんにちは。こーろぎです。
    日本へお引越しされたとの事、メールアドレスが同じままなのか不安だったので、こちらにコメントを残す事にしました。
    エリックくんの吃音、黙っていられず出てきました。
    実は娘も、そして私自身も吃音持ちだからです。
    私はもう日常生活に支障があることはほとんどなく、ものすごく疲れた時やずっとしゃべり続けている時に出ることがたまにあります。
    娘の場合は3歳の頃で、エリックくんと逆の環境でそうなりました。キンダー&補習校に通い始めて、自分の言い分を相手に伝える力がついてくるにつれ、収まってきたように覚えてます。でも、親の自分は辛かった~。
    よかったら、またメールでもください。

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  2. お久しぶりです! コメントありがとうございます、考えさせられました。親としては吃音そのものもそうですが、それの原因になっているストレスのことも気になります。吃音の件を考えるうちに、やはりエリックにとっての保育園がどれほどストレスになっているかに思いが至りました。まあ、新しい文化にやってきて、ことばも違う、やり方も違う、という中でなんとかバランスを取ろうとしている時期なんだと思うので、今しばらく経過を見守ろうと思っているところです。

    しかし、こおろぎさんが吃音もちというのは知りませんでした。やはり疲れと関係があるのですね。また経過をブログします!

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  3. お久しぶりです!
    日本への子連れ滞在って本当に大変なんですね…。
    私はまだ子どもが居ませんが、逆にカナダに移住する時に参考にさせてもらいます。

    私は現在認定子ども園(保育&教育施設)で働いていて、英語のイマージョンクラスで先生をしています。イマージョンといってもインターではないので、日本の文化で保育&教育していくんですが、習字や、声楽、ピアノ、英語レッスン、スウィミング、体操教室、サッカー教室(そういう授業は毎日のように代わる代わる外部から指導者が来るか園バスで送る)、数字や文字、アルファベットなどの勉強タイムなどいわゆる「学習時間」があります。日本も今、幼保一体化といって今まで切り離されていた「保育をしてもらう保育園」と「教育をしてもらう幼稚園」の一体化を進めようとしている所です。私の園はそれを実行している感じですね。保育をするんだけど、保育の中で教育をするという感じです。

    カナダでも多様性というか、ちえみさんのように教育をしてくれるキンダーに行く家庭、親が激務のためナーサリーやシッターと過ごす家庭、家庭保育する家庭と実際は色々あると思うのですが日本にも実際様々な種類の幼児保育、教育施設がありますよ!もし本当にそこの保育園が合わないのであれば、そして周りに数があれば他をあたってみるのも手ではないでしょうか?日本の環境が問題で、日本の保育園が全てダメ!って事も考えれますが……。

    エリックくんが日本を楽しめるといいですね!!

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    1. お久しぶりです! 今、日本で働いてらっしゃるんですね! 日本の幼児教育の現状を教えていただいてありがとう。そのあたり、よく分かってない私にはとっても参考になります。確かに、おっしゃる通りで、いろんな幼児保育、教育施設があると思います。ただ、政府が援助しているものでいうと、幼稚園か保育園になり、両親とも働いている場合は時間帯からするとどうしても保育園にならざるを得ないのです。政府が援助していないものはとんでもなく高いですしね。なので、私たちには保育園以外に選択肢がない、という感じが現状なのです。

      保育園と幼稚園がこうも教育内容が違うのは本当に問題だと思います。彼らが同じ小学校にあがったときにはちょっと大変なことになるだろうと想像します。私の感じでは、エリックくらいの子どもたちは、新しいことをどんどん学べる時期なので、この時期をただ単に1日中遊んで過ごしているのはもったいないと思います。

      政府も日本の将来を考えるならば、幼児教育にもっと力を入れるべきだと思います。そういう視点が抜け落ちているのが、私には信じられないです。

      引き続き、読んでくれてありがとう! いろんな意見交換ができるとうれしいので、これからもKeep in touch!よろしくね!

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