Friday, January 13, 2012

子どもたちのソーシャル・スキル:本を読むネコたち

先日、デイケアにエリックを迎えに行ったら、


「ミャオミャオ、ミャオミャオミャオミャオ、ミャオミャオ・・・」


という子どもたちの合唱が聞こえてきた。


見ると、6人くらいの子どもたちがカーペットの上で輪になってそれぞれ本を読んでいる。全員が「ネコ語」で読んでいるらしい・・・。


そのなかにエリックを見つけて「何してるの?」と聞くと、「ミャオミャオ」としか言わない。サシャに聞いても「ミャオミャオ」、エレノアも「ミャオミャオ」というので、こっちもつられて笑ってしまった。


デイケアのスタッフも、Yes, today we have cats instead of kids! と笑っていた。


しかし、こうして小グループで何か一緒にしているときの子どもたちって本当に楽しそうな表情をしている。そして、このネコ語で本を読んでいる子どもたちは、みんな一緒にキンダーガーデンに行っているお友達で、年下の子どもたちは入っていない。


こういう風景を見ると、4歳くらいでソーシャル・スキルがぐんぐん発達しているのだと気付かされる。


最近、エリックは「デイケアに毎日行きたい!」と言う(エリックは週に2日)し、午後のプログラムに入っているにもかかわらず、「キンダーガーデンに行くよっ!」と張り切って、朝ごはんを食べたあとにコートを着たりする。


お友達と一緒に遊ぶのが楽しくて仕方ない。お友達とのコミュニケーションも言葉を介して取ることが多くなった。それぞれの性格もわかってきたようで、「好きなお友達」と「あまり遊びたくないお友達」もできている。


エリックが2歳、3歳のころ、この「ソーシャル・スキル」の発達が大切であることをパブリック・ナースなどから聞き、どうやったらソーシャル・スキルは発達するのか、と思っていたが、結局のところ、時がくれば自然に身についていくのだろうね。あまり心配しすぎることはないってことかもしれない。しかし、この「ソーシャル・スキル」、カナダ社会では最も大切なスキルのひとつとされていて、就職の際にもカギになる。カナダの学校教育のなかでこのソーシャル・スキルがどのように位置づけられているのか、教師がどうやってこのスキル獲得をサポートしているのか。今後、こうした面も観察してみたいと思う。

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