Tuesday, September 13, 2011

JK(幼稚園)初日

エリックを新しい環境に入れるのは私にとっては心配でならない。とにかく、シャイなエリックのこと、新しいJKでうまくやっていけるか、心配だったし、ひょっとすると「初日、泣くのでは」と懸念していた。

しかし、エリックはI’m a big boyとか何とか言いながら、ニコニコ顔で幼稚園まで歩いたし、「じゃあね、マミイは行くからね」と言いながら、泣きそうなのは私の方だったのよね、ほんとうは…。
エリックの幼稚園Huron Public Schoolには、幼稚園から小学校までの子どもたちが通っている。JK(Junior Kindergarden、年少組)といっても、実際は教室のなかにSK(Senior Kindergarden、年長組)も一緒にいて、バディ制度もあり、「お互いに学びあえるところを学びあっている」とMs. Tuff(担任の先生)は説明してくれた。

初日、教室に入って、始業のベルが鳴るまでいっしょに本を読んであげた。多くの子どもはMs. Tuffのまわりで本を読んでもらっていた。そのあと、国歌O Canadaが流れるとみんな起立して聞いていた(これにはビックリした。幼稚園で国歌を流すなんて! でも、幼稚園児および小学生が喜ぶようなレゲエアやラテンビート、ジャズなど、毎日違ったバージョンで流すらしい…)。

エリックは私が
「さ、MS. Tuffのところに行って本を読んでもらってね。マミイは帰るわね」
と言うと、I love you, Mommyと私をハグして、さっと私から離れて行った。ちょっと観察してみようと思って本棚の向こうから見ていると、エリックはいちばん後ろにちょこんと座って、本をじいっと見ていた。

それから9時10分になり、正式に1日が始まった。Ms. Tuffが椅子に座って、子どもたちはカーペットの上に座っていた。Ms. Tuffは「今日はみんなの好きな動物が何か教えてちょうだい」と言って、ひとりひとり名前を呼んで、答えさせていた。その答えを聞くだけではなく、たとえば、「きりん」という答えを聞いたときは「Giraffe(きりん)は何の文字で始まりますか?」と聞いて、「Jと間違えるかもしれないけれど、これはGなんですよ」と、きちんとTeaching pointを含めながら教えていた。ふーん、このあたりがデイケアとは大きな違いだわね…。

迎えに行くと、まだ子どもたちは教室のなかにいて、少し開いたドアから、エリックが私を見つけてデイケアでするようにニコニコ顔で走り寄ってきた。すぐにMs. Tuffに「エリック、もうちょっと待ってね!」と言われ、またみんなの列のなかに戻るエリック。どうやら、先生はひとりずつ迎えに来た親(あるいはケアギバー)を確認しながら子どもを戻すらしい。安全には非常に気を配っているってことね…。

「幼稚園、どうだった?」と言うと、「うん、楽しかったよ」と言って、それから学校で何をしたかを教えてくれた。ジムに行って体育の先生といっしょに走ったり、本を読んだり、Ms.Tuffのお話を聞いたり、お友達といっしょにミニカーで遊んだらしい(”I don’t know his name, but he’s OK”)。「泣いた?」と聞くと、「泣いてないよ。I was not shy at all, Mommy. I am a big boy」と胸を張って言う。I like Ms. Tuff. She’s very niceと先生も気に入ったようで何より。あとはお友達ができてくれるといいんだけれど…。
思えば、1年前にデイケアが始まったときにはエリックも私も何度か泣いた。私と離れるのがいやで泣いているエリックを見て、こちらも涙が出てきた。それと比べれば、何というスムースなTransitionであろう! あまりにスムースなので「ひょっとして、私のことを思って無理しているのでは?」と懸念したりして…。

この幼稚園、私が受け取った印象も、きちんとLearning goalを持ってカリキュラムを組んでいるようだし、ここではSocial skillはもとより、ぜひ英語の読み・書きをしっかり習ってほしいと思う。英語の読み・書きが一応できたら、すぐにでも日本語の読み・書きを教えようっと…。

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