今もってわからないのだが、エリックには、Terrible Twoの時期があったのだろうか。数年前、友人のサラが「最近はTerrible Twoといっても1歳半ごろから始まるケースが多いらしいのよ」と言っていたのを聞いて、1歳半ごろから今か今かと待っていた。
2歳になってもあまり変わらないので「どうしたことやら?」と思っていると、エリックが2歳半ごろに公園で会った2児の母親が「遅い子は2歳半ごろから始まるのよ」と教えてくれた。今から考えると、3歳になる直前に「あ、これがいわゆるTerrible Twoってやつね」と思った日があったけれど、それも数日のことで、あとで考えると単に風邪をひいて鼻が詰まっていたので不機嫌だったらしい…。
教科書どおりの「自我が芽生えて、自分で何でもやりたがるけれど、できないことが多いので癇癪を起こす」という行動がなかったものだから、自我形成という発達上何か問題があるのかも、とふと思ってみたこともある。
その後、ストリートカーで偶然隣に座った女性が「私は幼児教育の専門家だけれど」と前置きをして、「TerribleTwoというのは西洋文化でのみ通用する概念であって、世界中見回すと、そういう概念のない文化の方がむしろ多いのよ。Terrible Twoなどと私たちはレッテルを貼って見るけれど、知らなければそんな時期はすぐにすぎていくはず」と教えてくれた。
名づけられていないものは、私たちにとっては存在しないも同然なのだ。
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