「第一言語」とは、小さいころから自然に吸収していく言語であって、学校などで体系立てて習得するという過程を経ない言語を指す。「第一言語」は「母国語」とも言われる。
私の場合、第一言語(日本語)の基盤ができた上で、第一言語にたよって第二言語(英語)を学んだわけで、第一言語と第二言語の違いは明らかである。
一方、エリックはというと、英語も日本語も同時に学んでいる状況で、こうしたケースは「simultaneous bilinguals(同時バイリンガル)」と呼ばれる。とはいえ、simultaneous bilingualsにも強い言語と弱い言語があり、1日のうち、ほとんどの時間を私と過ごしているエリックにとっては、今のところ、日本語のほうが強いように見受けられる。
しかし、エリックがデイケア(託児所)や幼稚園に行き始めると、英語環境にどっぷり浸るようになると状況はがらりと変わる。(パブリック・ナースの)シャーリーはいつも「そのときが実際、試練のときよ。そこで日本語を続けるかどうかが問題。英語は心配しないでも後から自然に身につくのだから、とにかくしっかりと日本語を教えておくことよ」と口を酸っぱくして言う。
いやはや、心しておこう。
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