Friday, August 28, 2009

2言語混合期まっさかり


昨日のこと。窓から入ってきた風に、お絵かきイーゼルの紙が動いた。そのとき、エリックが言った言葉は
かみ(紙)moving
最近のエリックは、2単語を使うのが好きで、一生懸命2単語をくっつけている。なので、
blueはぶらし ないない
赤いcar gone
などと、2言語が混在する文を作っていることが多い
「かあいい(かわいい)bunny バイバイ」
「マミーこっちcome、Meこっち」
というのもお気に入りで、自分のいるところに来てほしいときにこれを使う。
「Meまんま 食べ キッチン」
というのは、キッチンのテーブルで食べたいときに言う(普段はリビングのテーブルで食べる)。

昨日の会話はたとえばこんな風だった。
私「エリちゃん、雨がやんだら公園に行こうか」
エリック「プー、Me 行こう」(プールに行く)


「ダディー car 買い物」(ダディーは車で仕事に行く)*夫が仕事に行くのを買い物に行くと思っている
「おなか いたい デダ… ambulance 行く」(デダはおなかが痛くなって、救急車で(病院へ)行った)

明らかに2言語混合期。バイリンガル環境で育つ子どもには、避けては通れない時期である。エリックの場合はまだ文章らしい文章にはなっていないが、もう少し経って3,4単語の文章を作り始めたときにこうした2言語混合(たとえば、「I want to go to see 電車 ダディーと一緒」)が現れると、多くの両親は「2言語で育てているとひとつの言語ですらきちんとした文章が作れないようになるのでは?」とFreak outしてしまい、バイリンガル教育をあきらめることが多いらしい

この2言語混合期が起こる背景には、語彙がまだまだ少なくて、ひとつの言語で言い表せないものを補う形で出てくるという事実があり、いずれ、2言語の完全に異なる言語システムをおのずと理解するうちに、sort outできるようになるということだ。

知識は力なり。

あらかじめ、こうしてバイリンガル環境での言語習得の過程を知っていることは非常に力強いサポートとなる。エリックがどのように言語を混合して、どのようにsort outしていくのかを興味津々に見守っていこう。

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