海外への移住/移民を考えるとき、子どもの言語能力について気になるのは親としては当然のこと。先日、子どもの年齢と高校中途退学率についての興味深い報告を読んだのでまとめておきたい。子どもの言語能力やバイリンガリズムと大いに関係のあるトピックだと思う。
2006年のカナダ統計局による統計調査によると、移民の子どものうち9歳以降に来た子どもたちの高校退学率が高くなっているらしい。
カナダの高校中途退学率を男女で平均すると、
10.3%(M)
6.6%(F)
となっている。
9歳までにカナダに来た子どもたちでは、
15%(M)
11%(F)
と平均以上なのが、
カナダに来た年と中途退学率の関係を見ると、
15歳でカナダに来た・・・21.6%(男女)
17歳でカナダに来た・・・24.4%(男女)
と年齢があがるほど高くなっているのがわかる。
専門家によると、移民の子どもの高校中途退学率は、出身国とは関係ないが、カナダに来た年齢に大きな相関関係があるという。言語をはじめとする認知能力が頭打ちする9歳という年齢がターニングポイントで、それまでにカナダに来た子どもとそれ以降に来た子では言語能力、学力、適応能力に大きな差が出てくると見られている。
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