Monday, August 15, 2011

主要言語は英語。だけど、日本語での会話が少しずつ増えてきた(4歳2ヶ月)

久しぶりに、エリックの言語習得に関する報告書を書いてみよう。しばらくの間、何も変わっていないのだからアップデートすることもないと思っていたが、最近は少しだけだが変化が感じられる。

うれしいことに、最近、エリックの日本語が増えてきている! 単語が増えているというのではなくて、文章が増えているのが尚のことうれしい。

たとえば、
「これはエリックが描いた絵だね」
「今日は雨が降りそうだね」
「食べたら、お散歩に行きたいな」
「このナイフはあぶないから、あっちにしまって」
とか、短い文章を思い出したように使ってみることがある。そして、この程度の文章なら文法的な間違いもなく、きちんと言えていることにも気付いた。それで思い出すのが、エリックが英語を話し始めたときのこと。なかなか文章が出てこなかったエリックだが、出てきた文章は間違いがほとんどなく、きっと自分のなかで自信がつくまで言葉として発音しなかったんだろうと思われた。そして、
「上手に日本語で言えたじゃない!」
と言うと、とってもうれしそうにしている。

また、引き続きコード・ミクシングが多く見られるが、以前は英語の文章のなかに日本語の単語(おもに名詞)が入っている文章が多かったが、最近は文章ごとにミクシングしている例が増えていることに気付いた。

たとえば以前は
「I got this because you likeお花」
だったが、最近は
「You have to give me a ticket. そしたら行ってもいいよ」
という感じになっている。また、英語で言ったことを直後に日本語にする例も増えている(「I can see the rainbow there. にじが見えるよ」)。

●私の反省点
さて、私の側では、いろいろと反省することが出てきている。ひとつは、私がたまに面倒になって英語で言うことがある点。最近、エリックの「なんで?」に拍車がかかっている。「なんで船は沈まないの?」とか「なんで雷が鳴っているの?」とか自然科学系の質問から、「正確に、って何?」というような言葉の意味を問う質問までいろいろなのだが、言葉の質問に対して、とりわけ抽象的な言葉の質問に対して、私はたまに
「英語ではAccurateって言うでしょ」
と言ってしまって「しまった!」と思うことが、ここ数週間のうち何度かあった。以前は、「日本語の言葉の意味は日本語で教える」と決めて、それを守っていたのに、エリックの語彙が簡単に説明のつく名詞から徐々に広がっていくにつれ、同時にエリックの英語の語彙が私が驚くほど増えていくにつれ、私も英語を使ってしまうことが出てきている。もちろん、私にとってはそっちの方が楽だし、エリックにとっても楽には違いない。ただ、そうするとこの言葉をどういう文脈で使うか、といった感覚が磨かれないのではないかと思われる。

もうひとつ反省すべき点は、日本語を話すとき、「これはエリックには難しいだろう」と思って教えなかったり、省略したりすることがある点。いわゆるセンサーシップなのだろうけれど、これがもう考える暇もなく私の癖になってきている点に気付いて驚いた。でも、こんなことをしていてはエリックの日本語の語彙が増えるわけもなく、いつまでたってもかなりLow lebelな会話しか成り立たない。なので、私も猛反省して、この点は気をつけようと思っている。

●発音について
以前から「さしすせそ」が、「シャ・シ・シュ・シェ・ショ」に聞こえていた。もっと細かく言えば、「シ」はSHIではなくてSiに聞こえていた。それが、少しずつよくなってきている。それと同時に、日本語の発音も日本語ネイティブに近くなってきている。今、一番大変そうなのは、友達の名前。今でも、エリックは友達のSasha(サシャ)のことを「シャシャ」と呼んでいるが、この名前はエリックには本当に難しいらしい。

それから、私が「ガス」と日本語で言うと、「ガスじゃないよ、Gas(ギャス)だよ」とか、「クロワッサン」と日本語で言うと、それを笑って「クロソーン」と言い直す。

ついでに、英語の発音についても一言。夫にはエリックのRとLの発音が気になっていた(Peterが日本語の「ピーター」)。私はHurt(It hurt me)がHortに聞こえていた。RとLは私の影響だろうと思うが、夫は今までこれを矯正しようと直してきた結果、「だいぶよくなってきた」(夫いわく)。Hurtに関しては、夫いわく「Britishアクセントみたいに聞こえるが、間違いではないので大丈夫」らしい。

●英語のリズム、韻
以前、デイケアでサニーに向かって「Sunny, bunny」とか「Sunny, funny」と言っている子どもたちがいた。最初は「ひょっとして、いじめかも」と思ったが、これはきっと子どもたちが韻を踏む楽しさを見つけ出した表現なのだと思う。エリックも最近は、「Bunny’s tummy is funny」と言って喜んだり、「Peter, piper」を繰り返したり、韻を踏む言葉を自分で探している。そして、Mother Gooseを繰り返したり、夫にせがんで読んでもらって、自分も繰り返し言っている。

私が夫やエリックと違って英語は第二言語なのだと感じるのはこんなところで、こういうのが自然に出てくるのはやはり英語が第一言語だからだろう。小さいときからMother GooseやNursary Rymesを聞いて育っていると、詩的表現は自然に出てくるのだと思う。二言語を同時に習得しているエリックにとって、理論的には第一言語は英語と日本語だけれど、断然進度が速いのは英語に違いない。

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