Saturday, December 18, 2010

日本語を話さないときの親の対応

ここ最近、頻繁に書いているように、今、私のBilingual育児の関心は「日本語を話さない子どもに親はどう対応すればいいのか」という点。エリックは日本語を理解してはいる。私が言った日本語を理解して、それに対応する英語で答えている。しかし、「日本語で話してね」に対して、I can’t say that in JapaneseとかI don’t know how to do it.とか言って、日本語を話さない。簡単なこと(たとえば、「ごめんね」とか「ありがとう」)なら日本語になるのだけれど。

それに最近は「マミーは英語ができないから日本語で」に対しては、Mommy knows English because mommy speaks English with Daddyと言って「マミーは英語が話せる」と実にArgumentative(論争好き)になるので、話が進まない。

エリックが生まれる前、この手の話はよく聞いた。ある時期、とくに友達がいちばん!の時期に入ると「どうして日本語を話さなくちゃならないの」と言いはじめ、「日本語なんて必要ない」と日本語を拒絶する。こうした時期に入ったとき、親が多忙でかまってあげられないと、日本語をすぐに失ってしまうとか、親があまり強く言うことで反動的に強固な拒絶に遭ったりとか、そういう話も聞いてきた。

エリックの場合、まだ「拒絶」というわけではないが、英語がますます強くなる一方で日本語を話すことがほとんどなくなっている。

さて、こんなとき、親はどう対応すべきか。

知人はこういう例を紹介してくれた。イギリス在住、4歳になる娘さんに母親は日本語教育をしている。娘さんが英語を使うと「何を言っているか分からないの。日本語でお話ができないと寂しい」と繰り返した。「英語は理解できない」ということになっているので、英語で言われると対応をしなかった。娘さんはお母さんが悲しむのがいやなので日本語を使うようになった。

これは、非常によくできたケースで、こう事が運べば文句はない。しかし、いろいろなケースがあるはずで、親の対応について、いろいろな方からの意見を聞けると非常にありがたい。

2 comments:

  1. カルガリーで出会った、カルガリー生まれの日系カナダ人の女の子のお話。
    彼女の両親は日本から移民した日本人です。

    外ではカナダの普通のパブリックスクールなので英語で、家では絶対日本語を話さないと両親から無視同等の扱いを受けたとか。
    2人姉妹で、妹とは英語で話す事が多かったと言っていました。

    保育学をちょっとかじった身なので、僕の意見も少し。
    もっと日本語を話すロールモデルがいるんだと思います。

    定期的に日本語話者の多い所に連れて行くとか、日本語のテレビ、ビデオ、映画を一緒に見るとか、日本語を使って「今」を見せることができたら、お母さんの言葉を話す人は、いっぱいいるっていう理解につながるんじゃないでしょうか。

    バイリンガルで育てるのは大変なんだな。

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  2. ありがとう、ニッチ。その点は私も同感、今度またゆっくり書いてみます。エリックの日本語減少は私がカレッジの勉強に忙しくなった時期、デイケアで過ごす時間が増えた時期とまさしく重なっています。時間を割いてあげられるか、私の側の努力が非常に重要なんだと改めて思います。貴重なコメント、どうもありがとう!

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