9月、エリックは3歳2ヶ月にしてフルタイムでデイケアに行くことになった。言い換えれば、生まれて初めて100%母親の私のケアから離れて、Institutionalizedされた場所へと出ていくことになったわけで、3年間という期間を一緒に過ごしてきた私にとって、感慨は深い。
考えてみれば、生まれたときには「1歳で学校に戻る」(私、一応、Maternity Leaveという形で休学してますから)という決断を確固として持っていたにもかかわらず、実際にEが1歳になったときには、まだ歩くこともままならないEを前に「こんな小さなベイビーを他人に任せられますか」と疑問が生じた。さらに、カナダで育つエリックに日本語を教えることを自らのミッションとして自覚したこともあった。もうひとつ言えば、高齢になるまで「子どもなんていらない!」できた私としては、Eが最初で最後の子ども、という意識、つまり、私の一生のうち子育ての時間はほんの短い期間だという認識もあった。
そんなこんなで、これまでエリックをデイケアに入れることができなかった。トロントの悪名高いデイケアのLong waiting listにもかかわらず、2歳のときに「スペースがありますけど、どうしますか?」と言われたとき、「We are not ready yet」と断ったという経緯もある。
3歳になったころのエリックを見ていると、他の子どもたちに興味を示し始めたし、新しいことを学びたがっている様子を見せていた。そろそろ外の世界に出るころかも、と思った。エリックは他の子どもたちに比べると、その時期が遅かったように思う。でも、彼には、3歳3ヶ月という時期が妥当だったと思うし、その決断に、私、とっても自信をもっている。
それだからこそ、今は何の後悔もなく、泣く泣く「エリちゃん、がっこうに行かない~」というエリックの背中を押して、「Big boyになったんだから、がっこうに行くのよ。いっぱいお友達と遊んで、いろんなことを経験してきなさい!」と後ろ髪1本も引かれることなくバイバイをして、自分の生活にパッと戻ることができる。
そう、この9月、エリックが「がっこう」に行き、私もカレッジに戻ることになった。夫は相変わらずの大学院生で変わりないけれど、夫と私のなかではこの9月はエリックを含めた家族にとって非常に記念すべきNew Phase in Our Lifeといった感慨を深くしている。
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