Monday, March 1, 2010

幸せな子どもに育てるには…

今日のGlobe and Mailの記事。( March1, 2010)
Dr. Christine Carter (Good Science Centre at the University of California Berkeley, Raising Happinessの著者)によれば、幸せな子どもを育てるには、持って生まれた才能や知能、あるいは結果ではなく、子どもの努力を褒めることが大切らしい。そうすると、子どもは失敗を恐れず、リスクを冒すことを恐れることなく何事にもチャレンジし自分に自信をもつことができるという。

「完璧主義はある意味で不幸の源であることをこれまで見てきました。完璧主義は、失敗や間違いを恐れたり、誰かを失望させることに対する恐怖が動機となっています。完璧主義者は、ディプレッションや不安(anxiety)といった精神疾患を患う確率が高くなるし、物事がうまくいかないと自殺を図る可能性も高い」

失敗したり間違いを犯したりすることはなるべく防ごうとするのが親心。しかし、Dr. Carterによれば、こうした親心は子どもたちを完璧主義の道へと導くし、そうするうちに子どもは親が持っている「失敗しないように」という恐怖を自ら身につけることになる。子どもたちが失敗したり、何かをやり損ねたりする経験に介入せず、そうした失敗経験から学ばせることが必要なのだ。具体的には、朝、スクールバスに遅れるからといって着替えや歯磨きを手伝ったり、お弁当を忘れたら届けたりするのではなく、そうした「失敗」を体験させる。こうすることで、子どもたちは失敗から学び、自らの方向性を見出していける。

これって完璧主義者でディプレッションに苦しんだ私には本当にうなづける。結果だけを目標にしていると、自分への自信はその結果次第となってしまうので、結果がダメだと自分もダメ…と思ってしまっていた時代は本当に辛い時代だった…。私は他人には寛容なのだけれど、自分だけには完璧主義だった。それがはっきりと見えるようになった今、この記事は非常に興味深かった。

だいたい、子どもは人間としてまだ若葉マークなわけだから、子どものときの失敗って、社会的にもある程度許してもらえる。子ども時代にそうした失敗もなく育った子どもは、大人になって取り返しのつかない失敗を犯すことがある。よく言われるように「何ごとも経験」なのであれば、失敗も経験が必要なのだ。私は自分の失敗から、エリックには自分を信じられる、自分を愛せる人になってほしいと願っているので「結果ではなく、努力を褒めること」は実に実に大切だと思っている。

No comments:

Post a Comment