Sunday, December 13, 2009

日本語で厄介なのは②…

日本語を教える上で厄介だと思うこと、その②は言葉の「性」。
最近、エリックが言うのだ。
「Me (坂道)降りてるの」
「わんわん(が)ミルク 飲んでるの」
現在の英語には、言語上の「性差」はまったくない。フランス語やドイツ語のように名詞そのものが女性・男性という性を付されているのと違って、話法から話している人の性がわかるというのは日本語の特徴のひとつ。私(F)ひとりから日本語を学んでいるエリック(M)に、一体どんな影響が出るのだろう?
周りを多数の日本語話者に囲まれ、自らの「性」の意識があれば、いずれ無意識、あるいは意識的に矯正されていくだろうと思うのだが、日本語を話しているのが私ひとりとなると、それも難しいだろうし・・・。
実のところ、話法の女性化は、ほんのかすかにではあるが、夫の日本語にも見られたことがある。彼は「日本人パートナーがいれば当然!」と開き直っている。性差が言語にあらわれる日本語って、日本語を学ぶ人にとってはかなり厄介じゃありませんか!

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